はじめに、今シーズンもクラン戦お疲れさまでした。前回のTier6クラン戦に比べるとやはりTier10クラン戦は楽しかったです。やっぱりクラン戦はTier10でなくては。
さて、今シーズンも空母有りということで、本格的に空母を入れていこうという姿勢が見えるWGの考えにそろそろ対応していかなくてはならない感じです。刷新前とは逆に、クラン戦は空母有り・KotSは空母無しって感じになりそうですね。
それでは、今シーズンもタイフーン30勝ミッション達成者をなんとか7人排出しましたJCでの戦いを交えつつ振り返りを行っていきたいと思います。
今シーズンの特徴
サイクロンの導入です。一定の確率で発生し、視認距離が水上で14㎞・航空で8㎞まで減少します。これによって駆逐艦の活躍が見込めるだろうという意図で実装されました。これは、航空スポットで事足りるため駆逐艦による索敵が必要ない、という問題への対応でした。
これに対して周りでは「ソ連の12㎞レーダーで駆逐は消える」という感想でした。視程14㎞に対して12㎞レーダーを構えておけば駆逐艦は行動を制限されるためです。また、役割の性質上孤立しやすい駆逐艦は位置が割れた時点で攻撃機の優先目標となり行き場は無いんじゃないだろうかと考えられていました。
結果はどうだったのかというと、大方予想通りって感じでした。
よく見た艦艇
今シーズンの編成はどんなものが多かったのかという話。予想通りと一部の予想外って感じでした。
- 独空M.V.R
- 日空白龍
- 米空F.D.R
- 英戦サンダラー
- 仏戦ブルゴーニュ
- ソ巡ペトロパブロフスク
- 英巡ゴライアス
- 伊巡ヴェネチア
- 欧駆ハランド
- 仏駆マルソー
1つずつ所感を述べていきます。
M.V.R(リヒト)
今シーズンの問題児。AP爆弾の威力を調整した後に出てきた高威力AP爆弾持ち。爆弾の散布界についてお祈りした回数は数が知れない。
艦載機スピードの速さ、哨戒戦闘機のスポット能力の高さ(隠蔽5㎞)、火力の高さで暴れまわっていた印象。空母採用クランの8割以上がこいつだったと言っても過言ではない。
JCではAP爆弾に対して「腹筋に力を入れれば外れる」「運ゲーミング」「爆撃機ガチャ優遇/不遇アカウント」などという言葉が飛び交った。
白龍
旧・空の支配者。今シーズンの使用率はM.V.Rに譲ったものの安定した性能を発揮していた。差別点はHEロケットと雷撃機の火力の高さ、AP爆弾の精度の高さであろう。
一時期ちらほら見る程度には生息していたが、終盤になるころにはいなくなっていた。
F.D.R(ルーズベルト)
リソース交換艦艇として追加された空母。性能としてはミッドウェイの艦載機スピードを落としたかわりに堅くした感じ。
Tier6並の艦載機スピードと攻撃後硬直25秒などクセは強いが、対空が強いところにも平気で攻撃を通せる点が魅力。たとえハランドだとしても防ぎきることは不可能である。
アジアで見たのは序盤だけだったがEUでは流行っていたように見える。駆逐艦にハランドを採用しているところが多かったため、単純にハランド対策として採用していたと言える。
JCで採用した空母。AP爆弾のガチャを考慮したくない・戦闘機に対しても臆さずどこでも攻撃を通せるなどの意図から採用。単体で火力を出すM.V.Rとは異なり、フォーカス時に最大の力を発揮するタイプで、目標の選定が難しいのが難点であった。
サンダラー
火力おばけ。放っておくとやばいやつ。
強制貫通APもさることながらHEが強力であり、時間がたつほど火力を出す。その代わりに船体は脆いためヘイト受けは出来ない。
こいつが入っている編成では、真っ先にフォーカスすると良いとされている。
ブルゴーニュ
火力お化けその2。ただしバグの影響で装填ブースターが使えたり使えなかったりした。放っておくとやばいやつ。
概ねサンダラーと役割は同じだが、差別点として空母への耐性(主にAP爆弾、刺さりづらい)と速力が挙げられる。特にサイクロン時エンジンブーストで他方面に駆け付けられる速力は厄介極まりなかった。
ペトロパブロフスク
THE・ソ連。スタグラの後継。なんならスタグラより強い。さすがに隠蔽レーダーは許されず、2回ナーフが入ったOP艦。全周砲塔なのもポイントが高い。
現空母環境においてスタグラは弱い。対空の弱さ・隠蔽の悪さ・AP爆弾の刺さりやすさなど、数値程耐久力を発揮できなくなってしまったスタグラの後継として突如生えてきた。同時にモスクワも消えた。
ソ巡らしからぬ隠蔽の良さとVPの抜かれにくさ・ソ巡謹製高貫通力APと弱いわけがなかった。
シーズン初期はペトロ偏重編成なんてのもあった気がするが、最終的には2隻程度に収まった。後述のダークホースが出現したことでしっかりメタられたのである。
ゴライアス
おはいおごらいあす。パッとしないツリーの頂点。ヒンデンで良くね?と言われた本艦艇がまさかのトップメタ編成に組み込まれた。
評価ポイントは50㎜貫通のHE・APロケットへの耐性(非常に抜きづらい)・対空の高さ・驚異の生存力。サイクロン環境に絶妙にマッチしていたというのもポイント。
射程が短く弾道が悪すぎる本艦は、魅力的な火力を有意に発揮できないのがネックだったのだが、サイクロンによる中距離での強制戦闘によって人権を得た。ペトロに対しての火力は高く、斉射で複数着火も珍しくない。
対空の高さとAPロケットに対する耐性も優秀で、外周での火力艦としての適性をいかんなく発揮していた。VPダメージを50%回復できる特別修理班による生存性の高さも〇。
JCでの合言葉は「引き撃ちゴライアスには付き合うな」。どうせ落とせないため狙ってもしょうがないという意味。引き撃ち一辺倒で落とせる気がしなかった。
ヴェネチア
旧クランシーズンの覇者。ナーフによっておとなしくなった……はず。なんだかんだインチキ煙幕(排気煙幕)が強い。
ちょこちょこ見かけた程度であるが強力な艦艇。SAPの脅威度は全盛期より下がったとはいえ生存性の高さは健在である。煙幕によって安全にCAP出来るのも強い。
JCでは対駆逐とCAP要員として採用。サイクロンのせいで得意の中遠距離によるクロスが取りづらい点が難点だったが、地味に魚雷が当たったりと活躍は多かった。
ハランド
対空の申し子。対空駆逐艦期待の星。支援型。
空母有マッチでまず思いつく駆逐艦って感じで採用していたクランがちょこちょこいた気がする。事実M.V.Rの艦載機に対しては強力な妨害ユニットに成り得る。
JCではF.D.Rの雷爆やらSAPで不愉快にさせてきた。失敗するとだいたいしんどくなるのがつらかった。
マルソー
プレイヤースキルで180度評価が変わる。最速CAP勢。処理が非常に面倒な厄介奴。
シーズン中盤くらいでゴライアスと一緒に台頭してきた。先行CAPで守り切るための最速枠。防御放火が地味に強い。
ヘルスの管理が非常にシビアであるため上級プレイヤー向け。猿真似でつかってもうまく結果が出ない。特にCAPのタイミングが難しい。
JCでは一時期使っていたが、周りの対応が進んできた際に使用を諦めた。対策には先行CAPを絶対許さないという強い意志と精密なエイムが求められる。今シーズンで20㎞くらいのマルソーに当てられるようになったというプレイヤーは私だけではないはず。
よく見た編成とJCでの編成
よく見た編成
- M.V.Rサンダラーペトロ×2ゴライアス×2マルソー
- M.V.Rブルゴーニュペトロ×3ゴライアスハランド etc......
だいたい上げた艦艇を配備した感じで、ペトロゴライアスサンダラーの採用が特に多かったです。
JCでの編成
- F.D.Rオハイオペトロ×3スタグラヴェネチア(序盤~)
- F.D.Rオハイオペトロヴェネチアゴライアス×2マルソー(中盤~)
- F.D.Rモンタナペトロ×3スタグラヴェネチア(終盤~)
今シーズンは対応力を上げましょうってことでタクティクスはほとんど組まず、その場その場で考えて行動するような感じでした。EU遠征を行うことで他サーバーの流行りなども確認でき、非常に有意義だったと思います。
オハイオは「30㎜強制貫通いらなくない?」ってことで最終的には外されました。接近戦での副砲と修理班のCT優遇も強力ではありましたが、最終的に耐えられるのは数値上モンタナであり、事実モンタナの耐久力は非常に高かったため採用しました。
スタグラに関しては議論の余地ありでしたが、個人的にはどうせ抜かれまいと考えている腹見せペトロや角度の甘いゴライアスに対して痛打を入れられる点を評価していました。ただしAP爆弾の往復で40,000程度減らされるのでM.V.Rには憎しみしかありませんでした。もちろんAPロケットも許されてはならない。
おわりに
駆逐艦の使用率は上がったんですかね?少なくとも前のTier10シーズンよりは増えた印象です。サイクロンが功を奏したのか、マルソーが強かったのか分からないところですが。
とりあえず、AP爆弾何とかしない?