4月も中旬を迎え、急な寒気もほどほどになってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
暖かくなってくると種々様々な出来事があるものです。自分が主にしているゲームでもそれはあり、特に対戦ゲームにおいては他プレイヤーへの攻撃的な態度が増えてくる時期でもあります。
そんな時期に他者を正しく批判した結果、意にそぐわない受け取られ方をして上手くいかない場合もあるのではないかと思います。
今回は私なりの書き方を1つお伝えできればと思います。
それは
「否定表現」を直接書かず
「肯定表現+ない(否定)」と書く
これに尽きます。
分かりやすく言えば、「へたくそ」ではなく「上手ではない」と書くことです。これができれば無用な争いをほぼ避けることが出来ます。
世界は広く一人一人が違った思想・思考を有します。そのため、一つの事象について個人の考えのみを下に断定的な表現をすると、しばしば自分とは違った考えをもつ方に噛み付かれます。それを避けるための「肯定表現+ない」です。
「肯定表現+ない」には解釈に幅があります。
「否定表現」はマイナスを表すため、マイナスではないと考える人すべてを敵に回します。
一方で、「肯定表現+ない」はプラスではない、ということを表します。『プラスではないということはマイナスってことでしょ』と思うかもしれませんが、この表現にはプラスでもマイナスでもないニュートラル(プラスでもマイナスでもない値)も含まれています。
ところで、物事の度合いを表す「程度表現」というものがあります。「とても上手」だったり「ずいぶん下手」など。「めっちゃ上手い」とか「クッソ下手」とかも同じです。この程度表現によってどれくらいプラスあるいはマイナスの事象であるかを指定できます。
この「程度表現」と「肯定表現+ない」をもって誤解を生まず/角が立たず/批判する人間を過度に傷つけることなく自分の考えを表現できます。
試しに一例を書いてみます。
例えば、Twitter(現X)にてあなたがなかなかへたくそだなと感じたプレイ動画の付いたツイート(ポスト)があったとします。これに対してへたくそだと表現する引用リツイート(引用リポスト)をしようとします。
『このプレイ、クッソへたくそ』
そう書いたらなんと相手は有名プレイヤー。周りのプレイヤーから罵詈雑言を浴びせられ界隈からヤバいやつ認定されてアカウント消去。こんな展開、見たことありませんか?
こんな事態を避けるため(?)、おそらくこう書くべきでしょう。
『このプレイ、あんまり上手じゃない』
そう書いたらなんと相手は有名プレイヤー。『このプレイが理解できないかぁ~w』などと嘲笑を浴びせるプレイヤーもいる中で、有名プレイヤーから『どのあたりがダメか教えてほしい』と返信が帰ってきて議論を交わすことが出来ました……なんて展開もあるカモネ。
上記一例では「クッソへたくそ」を「あんまり上手じゃない」と表現しています。「クッソへたくそ」を-10くらいの値だとすれば、「あんまり上手じゃない」は+1以下であることを表現しています。同じ一言でも、-10は伝わらずともプラスではないことを相手に伝わったのではないでしょうか。
実は今回の表現だけでは未完成で、「比較表現」や「比喩表現」を合わせて用いることでより正確に伝えることが出来るのですがそれはまた別のお話……
昨今の流行りなのか分かりませんが、少し強い表現を使うと「言い過ぎ」・遠回しに言えば「皮肉にはしるな」などと批判されることをよく見聞きします。
不特定多数に対して書くと問題が生じるなら、ゾーニングして○○の方へみたいな感じで書けばいいかと思えば、ゾーニング無視で突っ込んでくる暴走機関車もいます。
事態を避けるためルールで縛れば人はいなくなります。
「ハァ~さっぱり、さっぱり」と
さっぱり妖精にさっぱりさせてもらいたいものです。
※筆者は国語の教授ではありません。書かれている内容に学術的な間違いがあったとしても責任を負いません、悪しからず。