ランダム戦で味方が開幕即沈して、そのままの勢いで試合終了……そんなゲームに遭遇したことはございませんか。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。botであったのならば素直に運営に通報すればいいのです。ただ、明らかにプレイヤー操作の艦艇がTier不相応な動きをして沈むのを見ると悲しい気持ちになります。
即沈してしまうこと自体は悪いことではありません。ミスは誰にでもあります。初めて乗る艦艇で使い勝手が分からなかっただけかもしれません。ただ、それらを加味しても理解できない動きをしてしまうプレイヤーがいるというのが非常に残念でなりません。
思うに、沈んだ理由を分析しないことが不可解な即沈を生み出しているのではないでしょうか。自身の敗因を認識せず、対策せず、ただただプレイを重ねているからなのではないでしょうか。
なぜ沈んだのか、これを考えることは非常に大切です。なぜなら原因は自分にあるからです。敗因と違って、沈む理由は他人に押し付けられるものではないからです。
「俺はエンジョイ勢だから~」「ゲームでそこまで考えるの面倒だし~」
ゲームの楽しみ方は人それぞれなので結構です。ただ、ことランダム戦においてはPvPでマルチプレイのゲームモードです。そこだけは忘れないで頂きたいです。
さて、しかしながらWoWSには具体的な勝ち方を示す攻略サイトが少ないのも事実です。勝ちたいけど勝ち方が分からない、情報が足りない。分析するにも環境が不十分です。
少しでも勝ちたいと真剣に考えている方、そんな方のためにこの記事を書いています。
穴が開くほど読み込んで貪欲に勝利を求めてください。大丈夫、この記事にたどり着けた方なら確実にできます。
さて、前置きが長くなってしまいました。ランダム戦で勝利するために前衛後衛の役割と立ち回りについて理解を深めていきましょう。
はじめに
まずはじめに、これから話す前衛と後衛の定義をさせて頂きます。
前衛とは戦場で前線に立つ艦艇を指します。具体的には各国駆逐艦・日米英巡洋艦になります。
後衛とは前線を維持するために火力を投射する艦艇を指します。具体的には各国戦艦・ソ独仏伊巡洋艦になります。
前衛の役割
敵艦艇の全様を偵察し、エリアの占領を行い、維持をします。
大部分が駆逐艦に依存するため、駆逐艦が沈まないよう前衛の巡洋艦は可能な限り援護をすることが肝要です。
前衛の立ち回り
基本的には先述の役割を果たすことを考えます。もちろんマップや敵艦艇リストによって具体的な動きは変わってきますが、共通の考え方はありますので、それを挙げていきます。
常に相手の動きを想定する
主に駆逐艦が持つべき考えです。特に敵艦艇をスポット出来ていない場合、そもそもスポットしづらいマップ(島が多いなど)などでは重要になってきます。
楽観視は大変危険です。特に高Tierにてスポット出来ていないレーダー艦に捕まるのは即沈No1の原因ですので、敵艦艇リストをしっかり確認しましょう。
レーダー艦艇のリストに関してはこちらの記事に記載があるので参考にしてください。
↳【WoWS】駆逐艦に乗り始める前に読んでほしい、駆逐艦に求められる基本的役割(Ver.0.9.2更新) - びーびーの記録
前に出すぎない、下がりすぎない
主に巡洋艦が持つべき考えです。駆逐艦を援護しようと同じくらい前に出たり、レーダーを使おうと前に出ることは良い心がけですが沈んでしまっては元も子もありません。逆に、沈まないように後衛と同じくらい距離を取るのは論外です。
敵駆逐艦に先行発見されない程度の距離で直掩に入るようにしましょう。自身の隠蔽距離と相談して、味方駆逐艦を基準として距離を取りましょう。
味方駆逐艦の隠蔽距離を把握して先行発見されない距離を測ることが最適ですが、味方駆逐艦の隠蔽距離に関してはスキル構成によって変わる関係上、正確な値を把握するのが困難なため、駆逐艦の隠蔽距離は中Tierまで(7まで)では7㎞・高Tier(8~10)では6㎞と仮定して敵艦艇と距離を取るようにすると良いでしょう。
簡単に戦線を放棄しない
主に駆逐艦が持つべき考えです。駆逐艦が提供する情報で後方の艦艇は立ち回りを決めます。また、後方の艦艇はそこまで機動力が高くないので、駆逐艦の急な陣地転換についていけません。
明らかな戦力不足(敵艦艇との隻数差が3隻以上)、確定的な負け状況(彼我のヘルス差が大きく開いている)にならない限り戦線を放棄するのは控えましょう。
また、敵艦艇とぶつかった結果撤退を強いられたとしても敵戦艦がスポット出来る程度のラインを維持できるのが好ましいです。
これは、自身が戦っている場所とは別方面で展開している味方に情報を少しでも与えるためです。敵前衛に追い立てられている場合、無理にスポットを維持して沈むのは論外ですので素直に逃げましょう。
前衛の巡洋艦や後衛の艦艇は、このような駆逐艦の動きを察知したら必ず援護するようにしましょう。前線を最後まで維持する駆逐艦に報いるような動きをしましょう。
以上3点はどのマップにおいても必要な考え方になります。この考え方をベースに各マップの立ち回り方を考えて前線を維持しましょう。
後衛の役割
前衛のスポット情報を元に、敵艦艇を殲滅するために効果的な配置につき火力を投射しましょう。
敵後衛艦艇との撃ち合いを制するのも重要ですが、味方前衛の支援こそが最優先になります。
後衛の立ち回り
先述の役割を果たすことを考えましょう。そのためには撃ち合いで有利を取ること、弾をしっかりと命中させることが肝要になってきます。
主砲のエイムに関してはここでは割愛致します。こればっかりは練習してくださいとしか言えないためです。その代わりと言ってはなんですが、撃ち合いで勝つための状況作りに関してはしっかりと言及していきます。
前衛の影響力が高い艦艇を狙う
敵駆逐艦や敵レーダー艦艇に関しては積極的に排除するようにしましょう。前衛あっての後衛です。前衛が崩れないよう、まずは敵前衛の影響力が高い艦艇を沈める努力をしましょう。
彼我の戦力差の把握と砲撃姿勢
前衛のスポット情報から大まかな戦力把握は出来るため、敵より隻数が多いのか少ないのかは判断が付きます。敵が少ないのであれば、艦首を敵側へ向けて戦線を押し上げるのに備えましょう。逆に敵が多いのであれば、いつでも反転して退却出来る準備をしましょう。
ここで大切なのは、初動のスポット情報ですぐに押し引きの判断をして行動に移さないようにすることです。敵艦艇が少ないからと言って適当に攻め上がって勝てるほど簡単なゲームではありません。また、敵が多いからと言ってすぐに退却するようなチキン精神も捨てましょう。
初動、特に味方前衛と敵前衛との最初のやり取りが終わるまではとにかく前衛についていきましょう。
後衛のない前衛は想像以上に脆いです。特に戦艦は敵前衛の巡洋艦が好き勝手出来ないよう睨みを利かせましょう。
敵艦艇に対して複数方向から砲撃できるようにする(十字砲撃・クロスファイア)
敵艦艇に対して複数射線にて砲撃出来るよう味方と動きを合わせましょう。特に戦艦は巡洋艦の舷側を取ることが肝要になりますので、必ず1ヶ所に固まらないようにしましょう。
基本的目安として快速艦艇(仏伊巡洋艦・英仏戦艦)はマップの外周へ、他艦艇は内側に展開して十字砲撃(クロスファイア)出来るように意識しましょう。
戦力を集中させる(フォーカスをする)
撃ち合いで勝つ最も簡単な方法は1隻に対して複数で対応することです。味方艦艇に対して艦首を向けている敵艦・ヘルスが低くなっている艦艇を目安に目標を指定して撃ちかかりましょう。
F3キー(指定目標指示)を使用して自身が狙う艦艇をアピールすると味方艦艇と連携が取りやすいかもしれません。積極的に使いましょう。
空母について
空母は前衛の役割も後衛の役割もこなせるオールラウンダーであり、同時に複数の役割を果たすことが出来る艦種です。ゲーム支配力が高く、空母の腕で戦場が決まることも少なくありません。よほどの自信がない限り乗ることは控えるべきでしょう。
前衛も後衛もマスターした、自信がある!という方のみが乗る艦種だと個人的に思っています。スポットの入れ方、状況判断力、攻撃目標の正確性など高度なレベルを求められます。
批判が多い艦種ですので、使う際にはそれなりの覚悟はしましょう。
絶対に沈むな!!
沈んだらそれで終わりです。勝てる試合も勝てなくなる可能性があります。”自分が沈んだら負け”程度の気持ちを持ってプレイしましょう。
沈みそうになったらいたずらにラインを上げない、島裏から安全に撃つ、絶対に敵弾を避けられる距離から援護射撃を行う、最後の一撃を虎視眈々と狙う。何でもいいので、「もう無理だ」と投げ出して突っ込んで沈むのだけはやめましょう。
敵が油断して破壊的一撃をされる、なぜか敵戦力が撤退してエリア占領が出来るなど、状況が好転するタイミングがくる可能性があります。その可能性を掴むためにも生き残っていなければなりません。
自身の役割を果たすのが難しい状況に追い込まれても、とにかく沈まないことは意識しましょう。
おわりに
自身の乗る艦艇がどんな役割を求められているのか、この記事を読んで少しでも意識してプレイしていれば必ず勝てるようになります。
WoWSは知識ゲーです。より深く考えてプレイする者が多く勝ちを拾うことが出来ます。
正しい勝ち方を知って、考えることを放棄せずに意識してプレイすれば必ず勝てるようになります。
少しでも勝ちたいと真剣に考えたプレイヤーにこの記事が届くことを切に願っております。