びーびーの記録

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【WoWS】日本Tier10特別重雷装巡洋艦北上の性能・所感

イベント”勝利へのサルベージ”にて、80フェイズ獲得報酬として用意されている日本重雷装巡洋艦北上について、性能や使用感を中心に書いていきたいと思います。良ければイベント参加の参考にしてください。

 

勝利へのサルベージについては以下のURLから

→発表され次第追記

 

 

性能

日本Tier10特別重雷装巡洋艦北上(with 特別迷彩”凍てつく北風”)

 

抗堪性

ツリーTier4に位置付けられている球磨の3番艦である北上はHP28,500と、他国の軽巡洋艦を抑え堂々の抗堪性ワースト1位となります。吹けば飛んでしまいそうという表現は本艦艇を見事に表していると言っていいでしょう。

 

装甲について

艦首艦尾16㎜・舷側65㎜・甲板30㎜となっております。ちなみに甲板と舷側はバイタルむき出し、ありのままの装甲ですので装甲以上の貫通力で撃たれるとバイタル判定となります。

重巡クラスの203㎜砲によるHE弾はもちろん、軽巡クラスの152㎜砲でもバイタルヒットする可能性を秘めている他、駆逐艦のAP弾でもバイタルを狙うことが可能です。また、空母の攻撃機や爆撃機でも余裕でバイタルヒットを狙える虚弱体質です。

装甲配置

 

 

主砲

140㎜単装砲

140㎜の単装砲を4基4門搭載しております。片舷に指向できる門数は3門までです。弾種はHEしか使えないため注意が必要です。

 

マッチングするTier帯で最弱であり駆逐艦にも負ける主砲性能ですが、単艦による火災浸水災害コンボの一翼を微力ながら担えると考えれば、主砲があるだけマシと思えるかもしれません。

 

基本は使いません。主砲のエイムが苦手な人にはピッタリですね。

 

 

魚雷

魚雷は2種類使用可能

本艦のメイン武装です。4連装10基40門搭載で、片舷に5基20門指向可能です。

潜水艦などの一部艦艇のように魚雷を切り替えることが出来ます。

 

1つはヨーロッパ艦艇が使うような低威力ながらも高雷速の魚雷。アップグレードや艦長スキルで補強することで90ノットを超える雷速に到達、迂闊な相手に差し込むには十分な性能を有しています。

 

もう1つは日本プレミアム駆逐艦朝潮が使用する、戦艦と空母にのみ命中する深深度魚雷です。超長射程と高威力にて敵戦艦を制圧できるため前線の駆逐艦や巡洋艦に当たらないとはいえ非常に強力といえますし、その強さは既に朝潮が証明してくれている通りです。

 

 

魚雷が2種類使える以外に特別な仕様がもう1つございます。それは魚雷の装填に関する内容です。

 

いくらメイン武装とはいえ81秒という短い時間で毎回40門の魚雷をばらまいていたらこの世は魚雷まみれになってしまいます。そうならないよう、1回の装填で1基ずつリロードする形が取られています。

 

つまり81秒ごとに片舷4門ずつ魚雷を流せるようになり、最大の片舷20門を流すには81秒×5=約400秒かかることとなります。

片舷1基ずつ魚雷は装填される

 

1基目の装填が終わり次第2基目の装填が始まる

 

 

対空

25㎜の対空砲座がちょこんとあるだけ

貧弱の一言。

ひとたび狙われればひとたまりもありません。

 

 

爆雷

投下爆雷

爆雷空襲ではなく投下爆雷です。威力はそこそこですが水中調音を搭載していないため有効に活用できる機会はまず無いと言っていいでしょう。

 

 

隠蔽機動性

最良隠蔽で水上7.9㎞航空4.0㎞と巡洋艦としては破格の隠蔽性能を誇り、もはや駆逐艦と言っても差し支えないレベルです。

 

機動性について、速力36.0ノットと巡洋艦としては及第点ながらも後述する消耗品”エンジンブースト”や速度旗によって約43ノットで移動することが出来ます。

 

 

消耗品

排気煙幕・ブルゴ式エンジンブースト(+15%)・優遇修理班(バイタルダメージ50%回復)
弱い船体を特盛消耗品でカバーする

 

排気煙幕

排気煙幕

持続時間がイタリアのそれより若干短いながらもその性能は変わらず強力です。通常の煙幕と異なり速度を落とす必要が無いため隙を作らずに隠蔽状態へ入ることが出来ます。

 

対空母においても味方の対空傘まで逃げ込める可能性ができるため非常に有用です。

 

 

エンジンブースト

エンジンブースト

フランス謹製の+20%ではないもののTier10フランス特別戦艦ブルゴーニュが有する+15%のものを搭載しています。これを使用することで駆逐艦並みの速力を実現できます。

 

魚雷の射点へ素早く着くといった攻撃面はもちろん、敵駆逐艦に捕捉されても排気煙幕と合わせて逃げ切る防御面も持ち合わせる攻防一体の消耗品です。当たり前ですが敵弾の回避にも有用で虚弱体質な北上の生存性を担っております。

 

 

修理班

修理班

一見すると特に特別感はありませんが、バイタルダメージの50%を回復できるという性能を有しております(通常はバイタルダメージの33%回復)。

 

基本やられるときは一撃の可能性が極めて高いですが、万が一生き残って修羅場を潜り抜けられた際に少しでもHPを回復できるのは嬉しいポイントです。

 

 

アップグレード

スロット4にあるはずの”推力改良”が無いということは……

北上はイギリス軽巡洋艦と同じ加速力を有しております。

つまり滑るように曲がるということで壁ズリも強いです。

 

 

総評・使用感など

最強格の重雷装巡洋艦

 

皆さんは雷撃主体の巡洋艦と言えば何を思い浮かべるでしょうか。淀やジナンが思い浮かぶと思いますが、あれらと北上を同種のものと捉えてはいけません。文字通り格が違います。

 

淀やジナンは腐っても軽巡洋艦としての役割、駆逐艦への対応や艦載機に対する防空なども受け持っておりますが北上はそれすら捨てた雷撃特化型です。そんな重雷装巡洋艦にどうして中途半端な巡洋艦が敵うと思えるでしょうか。

 

北上と既存の雷巡との違いは大きく2つの違いがあります。1つは隠蔽機動性、もう1つは魚雷です。

 

 

隠蔽機動性について。

この違いは動きやすさに直結し、同時に魚雷の当てやすさが大幅に向上します。

 

隠蔽10㎞と隠蔽7.9㎞では動きやすさがかなり変わってきます。より攻めた動きが出来るのはもちろん、より近い距離から魚雷を流すことが出来るようになるためです。

 

また、エンジンブーストによって40ノットを超えた速度で動ける点も他の雷巡とは大きく異なります。より有効な位置から魚雷を流すことが出来るこの違いは魚雷の命中率に大きく差ができることでしょう。

 

 

魚雷について。

突然ですが、雷巡の魚雷は誰に向けて放たれることが一番多いでしょうか。

 

戦艦相手に魚雷を流すことが一番多いのではないでしょうか。もちろん巡洋艦に流すこともありますが、昨今の潜水艦環境を考えると水中調音を搭載している巡洋艦も多く、命中率は芳しいとは言えません。やはり魚雷は対大型艦への切り札と考えることが一般的なように感じます。

 

さて、そんな中での朝潮深深度魚雷です。射程20㎞です。ジナンの13.5㎞なんて目じゃありません。威力も20,000以上と非常に高く当たればほぼ確定で浸水が発生します。弱いわけがありません。

 

通常魚雷は軽視されがちですが長所がございます。威力が低いながらも高雷速な魚雷は水中調音を搭載している艦艇にも当たりやすいです(見えたとて避ける時間が一般的な魚雷よりも短い)。

 

 

以上2つの要素から、淀やジナンとは格が違う雷巡であるということが分かります。

 

 

 

では、実際の使用感はどうなのかという話について。

 

空母に粘着されなければ活躍できます。

 

逆に、空母に粘着されたら全身の穴という穴から泡を吹いて倒れるしかありません。それほどまでのピーキー艦艇なため面白さはピカイチですが安定性は微妙です。

 

ダメージ源が魚雷ということもあって当たらなければ意味ありません。数十万のダメージを出す試合もあればダメージ0で終える可能性も秘めいていることは覚えておくべきでしょう。

 

 

 

この艦艇を入手できる程度のリソースを準備できるプレイヤーであれば慣れれば上手く使えると思います。

 

(参考)アップグレードと艦長スキル

とりあえず魚雷系と隠蔽を確保しておけば後は何でもいい。
管理はいらない派は出てくるかもしれないが他に必須と思えるスキルも思いつかない。