今回はVer.0.11.1で実装されるアメリカTier10特別駆逐艦フォレスト・シャーマンの性能紹介と使ってみての感想を書いていきます。
※テスト中のステータスのため変更の可能性があります、あらかじめご了承ください。
はじめに
入手方法はFirepowerコンテナ(火力コンテナ・イベントコンテナの一種)または石炭232,000、もしくは34,950ダブロンとなります。
ナポリの時と同様のイメージで間違いないと思います(この記事を公開する頃にはポータルページで入手方法が出ているはず)。
性能
抗堪性
HP24,900は実装されている駆逐艦の中ではトップレベルであり、Tier10の中では春雲に次いで4番目に高い値です。艦長スキル「抗堪専門家」を取得することでさらに強化され最高でHP28,900まで増やすことが出来ます。
主砲
127㎜単装砲を3基3門搭載しております。配置は珍しい後部2基2門となっており引き撃ちに強いタイプです。使用弾種も特徴的で、APの代わりにSAPを使用します。
装填時間1.5秒という高速リロードはスモーランドを彷彿とさせます。主砲の旋回時間も速いため撃ち合いの際に気になることは全くないでしょう。
弾道弾速はツリー駆逐艦のような山なり弾道ではなく日駆やソ駆のような素直な弾道です。近距離でなくても当てやすくなっております。
魚雷
片舷2基2門の計4門搭載しております。ギアリングが使用している長距離魚雷と同じもので、射程・威力・雷速・被発見距離のバランスが良いです。
従来の駆逐艦と違う点は魚雷発射管が固定されていることです。これのせいで魚雷を発射できる射角が非常に狭くなっております。
対空火力
中距離の射程が長いため他の駆逐艦に比べると若干ダメージを与えやすいです。反面、短距離対空がないため直上での対空火力はギアリングに劣ります。
後述しますが消耗品”対空防御砲火”を使用できるため、艦載機に対して撃墜は難しいですが抵抗は出来ます。
機動性
最高速度33.9ノットは駆逐艦として非常に遅く、一部の巡洋艦に抜かれる程度です。転舵所要時間もギアリングより悪いため鈍重さが目立つでしょう。
後述しますが消耗品”エンジンブースト”を使用できないため、他の駆逐艦に比べ立ち回りが制限されるでしょう。
隠蔽
最良で水上発見距離6.5㎞航空発見距離3.1㎞です。同格では悪い方で大抵の駆逐艦に後れを取ります。
消耗品
アメリカ謹製発煙装置(展張時間と持続時間が長い)・水中聴音・アメリカ謹製対空防御砲火(使用回数が1回多く継続ダメージ増加の倍率が高い)の3点セットとなっております。
発煙装置の使用回数が通常より1回少なくなっております。また、駆逐艦標準搭載であるエンジンブーストが使えません。
実際に使ってみて思ったこと
ハマれば強いがハメるまでが難しい、玄人向け艦艇
単艦で暴れるには性能が足りないですがしっかりとした強みがあるといった印象です。項目ごとに使用感をまとめていきます。
主砲
いつも書いていますが単装砲に良い印象がありません。フォレスト・シャーマンもその例に漏れず首を傾げてしまいます。
装填の速さを生かして手数でごまかしている感じが強いです。1.5秒で3発と聞くと早く感じますが3秒で6発です、実は他の砲駆とそこまで変わりません。弾幕の圧力はありますがダメージで見ると言うほど高くありません。
装填の早さからSAPの貫通角を逃しにくいのはメリットと言えます。しかし、だから撃ち合いで絶対有利かと言えばそこまででもなくHEとSAPの切り替えを適宜しないと撃ち負ける程度です。HPの高さと合わせてみれば削り合いで有利は取りやすいですが修理班持ちには怪しいです。
魚雷
試合中に数えるほどしか使いません。射角の問題は深刻で、敵に艦首を向けなければ使用することが出来ません。主砲の配置を考えると引き撃ち姿勢であることが多く、隠蔽の悪さから最前線で艦首を向けることが難しいため、通常の駆逐艦のような運用をすると使用頻度は極端に下がります。
外周でのスポットをメインとした場合はそこそこ活躍することもありますが、1斉射での門数の少なさから命中させることが難しいです。非常に狭い射角は転舵しながら流そうとすると魚雷が出ないことがあります。しっかり生かそうとするとシビアな立ち回りが要求されるため基本的に無いものと考えた方が気楽です。
対空火力
アプグレやスキルでしっかりと強化すれば数値通りの仕事をこなしてくれます。もちろんハランドに肩を並べるほどの活躍はしませんが、他艦艇との対空の傘を重ねる分には十分です。
速力の低さはデメリットですが対空面で見ると味方巡洋艦と離れにくいというメリットとなり、強力な防空傘を構築することができます。支援向けのアメリカ謹製煙幕と合わせると空母に邪魔されづらい煙幕戦術が取れるのではないかと思います。
機動性隠蔽その他
とにかく遅いので早め早めの行動を心がけるようにしなければなりません。隠蔽も悪く主砲の火力も言うほど高いわけではないため隠蔽で先手を取られると厳しい場面が多いです(HPでのごまかしは可能です)。
速力の低さは戦場への到着の遅さと共に離脱や転進の遅さにもつながります。そのため自身の影響力を出すべき位置の見極めが要求されます。
簡単な戦術紹介
乗っていて有効だった戦術を2つほど紹介します。
水中聴音を使ったハメ殺し
だいたいこれです、とにかく駆逐艦の撃沈を目指して動きます。
速力が低く隠蔽が悪いため開けた場所での奇襲は殆ど回避されてしまいます。敵駆逐艦が艦載機を避けるために煙幕を使ったタイミング、無線方向探知を使って位置を割り出し島を挟んで距離を詰めるなどの工夫をしましょう。
”主砲はいうほど強くない”と書いてきましたがSAPが通り続けるならば話は別で、非常に強力です。水中聴音での不意打ちと合わせることでダメージを伸ばしやすくなります。修理班の無い駆逐艦相手であればHP差もあって確実に有利を取れます。
駆逐艦さえ撃沈出来れば位置取りが格段に楽になり、使いづらい魚雷も使える程度にはなります。煙幕射撃と洒落込むタイミングも増えるでしょう。
消耗品を使った味方のサポート
先のものに比べ他者依存が高いですが考えておく必要があります。というのも相手のレーダー艦次第では迂闊に詰めることもままならないからです。他の駆逐艦と違って回避しながら撃つほどの機動力も無ければ使い勝手の良い魚雷がある訳でもないため、主戦術が使えないときのごまかし方は非常に重要です。
その中でも充実した消耗品のラインナップを生かしての支援は質が高いと言えるでしょう。煙幕による隠蔽確保・水中聴音による魚雷警戒・対空防御砲火を使用しての艦載機警戒と一通り揃っております。味方が戦いやすい状況を作ることで戦場に貢献する動きは速力の低さから来る艦隊行動のしやすさにも繋がっており相性が良いかと思います。
おすすめ艦長スキルとアップグレード
対空特化にするか主砲特化にするかの2択かなと思います。対空特化にしておくと空母戦場で多少強気に出れるためそちらをご紹介します。
おわりに
ナポリ以来の石炭&ダブロン販売のTier10艦艇ですが万人受けするタイプではないかと思います。アクの強さに逆に惹きつけられるというのもあるかもしれませんが、そのあたりは好みかなと思います。
自分はこの手の艦艇が好きなのもあってか、水中聴音と防御放火の両立が出来て空母戦場でも前線に立ちやすい駆逐艦で面白いなと感じました。