イベント”勝利へのサルベージ”にて、40フェイズ獲得報酬として用意されているイギリス大型巡洋艦ディフェンスについて、性能や使用感を中心に書いていきたいと思います。良ければイベント参加の参考にしてください。
勝利へのサルベージについては以下のURLから
→発表され次第追記
性能
抗堪性
HP60,600はTier10大型巡洋艦としては低めであり、吉野のHP61,800とほぼ同等と言って差し支えない数値です。大型巡洋艦に分類されるため、火災時間は60秒であることに注意が必要です(一方ゴライアスはHP58,600で火災30秒である)。
装甲について
艦首艦尾25㎜で舷側30㎜・甲板40㎜と装甲配置は柔らかい部類です。HE弾はもちろんAP弾の貫通も取られやすく、正面切って撃ち合うのは些か厳しいものがあります。甲板40㎜とはいえ所詮は甲板でありおまけのようなもので、狙っての跳弾は難しいです。跳梁跋扈する30㎜強制貫通AP弾にはこの装甲配置はまともに機能しないと言って良いです。
主砲
イギリスではおなじみ(?)の主砲3基を前方集中配置した艦艇です。356㎜連装砲3基6門と門数は少なめではあるものの砲弾の散布界に優遇がなされています。大型巡洋艦はいわゆるシュペー散布の採用が多いですが、本艦艇は一般的な巡洋艦と同じ散布界となっており他の大型巡洋艦よりも優遇されています(似たところではTier9ジークフリートやTier10セヴァストポリがいる)。
散布界だけでなく跳弾角についても優遇がなされています。米重巡クラスの跳弾優遇が適用されており斜めからでもAP弾で貫通を出しやすくなっています。主砲斉射角も良く、前方20°後方25°と隙が少ないです。
以上のようにDefenceという名前からは想像できない程攻撃的(Offence)な主砲の性能は折り紙付きですが、唯一貫通力だけが口径比で少し低く設定されており310㎜砲の吉野とほぼ同等レベルです。とはいえ巡洋艦のバイタルを狙うには十分な貫通力であることには間違いありません。
魚雷
艦首下に魚雷発射管がある、いわゆるイギリス第2戦艦ツリーと同じような魚雷を搭載しています。威力も高く4連装ということで瞬間火力はなかなかのモノで、大抵の巡洋艦なら破壊的一撃を狙える他、牽制として撒く分にも十分な射程があり強力です。
対空
中距離からは平均的な対空火力を有していますが、射程5.2㎞は自身の防空にもなかなか役に立たず敵航空機の往復攻撃を余裕で許してしまいます。また、消耗品「対空防御放火」を使用することが出来ないため船体の大きさも相まってマトにされる可能性は高いです。
隠蔽機動性
最良隠蔽で水上10.1㎞航空7.5㎞と、大型巡洋艦の中でもダントツで巡洋艦基準でもも圧倒的に良いです。
速力は33ノットと遅い部類で転舵所要時間も12.7秒とまあまあ重いです。残念ながら加速優遇はありません。
消耗品
ショートバースト煙幕を搭載している点に目を引かれます。煙幕内発砲ペナルティは11.2㎞と意識すれば回避して射撃できる程度である他、急な被発見を回避する手段としても優秀です。
水中調音は通常のものですが修理班は優遇されており、準備時間が通常80秒のところが60秒となっています。
総評・使用感など
ディフェンスもオフェンスもこなす
隠蔽重視の巡洋艦キラー
調べてみると細かいところで色々優遇されている大型巡洋艦となります。隠蔽を生かした外周展開からのクロスはもちろん、島から主砲を出してAP射線を確保し続ける運用も強いです。
レーダーこそ持たないものの艦首に搭載された強力な魚雷によって島を挟んだ接近戦での圧力は高いです。レーダーや水中調音を持たない相手ならばショートバースト煙幕を使って艦首だけ出す→魚雷を撒いて後進なんて芸当も一応可能です。
強力な主砲や魚雷に反して船体は脆弱の一言で、基本的には蔵王のような一撃離脱戦法推奨艦艇です。下手に引き撃ちしようものならデカい船体と脆弱装甲によって大ダメージを貰ってしまいます。撃ち続けるよりも1回の斉射でより効率的なダメージを狙う、ないし煙幕や島を絡めて射線を切る運用が求められます。
雑に撃って強い艦艇では無く、隠蔽を生かし必要な場面できちんと射線を作れるかどうかが活躍のキモかなと思います。つまり忍者、煙幕も使えるし艦首には仕込み魚雷もあるので間違いない。
個人的にかなりおすすめできる艦艇なため、北上が入手できずともディフェンスまでは頑張って取る価値はあると思います。