異例の副砲巡洋艦
接近戦にて勝利を掴め!
今回はNapoli(ナポリ)についての紹介となります。
本艦は252,000石炭にて交換できる特別艦艇となっております。
ツリー巡洋艦とは違った、新しいコンセプトを持って生まれたこの艦艇はいかほどなのか。さっそく見ていきましょう。
基本性能
抗堪性と装甲配置
抗堪性は巡洋艦の中では高めで、ゴライアスより少し多いHP59,200となります。耐水雷防御は22%と巡洋艦の中では平均的な値となっております。
よく勘違いをされますがこの艦艇は大型巡洋艦ではありません。よって、火災時間のペナルティは受けることはありません。
装甲配置は艦首艦尾25㎜・舷側60㎜・甲板40㎜と極めて固く、APの強制跳弾はもちろんHEの貫通すら許さないこともあります。この優秀な装甲はよほど舷側を晒さない限り大ダメージを貰うことはありません。
艦首装甲帯60㎜を広く貼っていることから艦尾よりかは艦首を向けている方が敵弾を弾く可能性は高いと言えます。
主砲
ナポリは254㎜3連装3基9門となっております。集弾性を示すσ値は2.15と通常の巡洋艦より若干高いですが、散布界は大型巡洋艦と似たようなものとなっており少し散りやすい印象です。弾道弾速は他の巡洋艦と変わらない、平均的で癖の少ないものとなっています。
口径が254㎜のためAPの強制貫通圧は17㎜であり、これは一部の巡洋艦の艦種艦尾を強制貫通することが出来ます。
また射程は短く、その数値は16.3㎞。Tier10の中では非常に短く、多くの艦艇にアウトレンジで攻撃されてしまいます。
副砲
この艦艇の解説では絶対に外せない項目です。
他の巡洋艦とは違い副砲の散布界に強烈な優遇が付いており、その散布界は平均の倍程度良いとされています。(GZより悪いが米副砲戦艦より良い程度)
使用する弾種はイタリア艦艇らしいSAPであり、火災こそ付かないもののダメージを与えやすいものとなっています。近距離戦でのダメージソースとして優秀に働いてくれることでしょう。
魚雷
魚雷は4連装2基8門と、ツリーTier9艦艇のブリンディジが持つものと全く変わらないものです。しかし配置場所が異なり、通常は艦中央部に取り付けられがちな魚雷発射管は、本艦では艦尾に取り付けられております。
対空火力
対空火力に関しては画像の通りです。射程の短さ故に艦隊防空には寄与しづらいです。短距離対空兵装まで入ってやっと撃墜出来るかどうか程度の対空火力のため、対空母では活躍しづらいと言えるでしょう。
機動性
最高速度35.5ノットは巡洋艦の中では速い部類に属します。旋回半径750mは船体や速力に比して非常に短く、見た目以上に小回りな転舵を実現する値と言えます。反面転舵所要時間は少し長いため注意が必要です。
隠蔽
最良値で水上発見距離10.3㎞・航空発見距離7.9㎞となります。性能に対して隠蔽は非常によく、重巡洋艦の中では蔵王に次ぐ隠蔽値となっております。
消耗品
イタリア艦艇よろしく排気発煙装置を使用することが出来ます。撤退の際の転舵時はもちろん、先述の副砲を煙幕内から浴びせるなどの使い方も考えられます。
強みと弱み
強み
1vs1性能の高さ
良好な隠蔽と速力・優秀な装甲・使い勝手の良い魚雷など、特に敵艦艇とタイマンする際に必要なものが全て揃っております。タイマンが強い巡洋艦の中でもナポリは攻めが強い艦艇で、副砲が生かせる近距離での戦闘でこそ輝く艦艇です。不意の遭遇戦はもちろん追撃戦においてもその魅力は余すことなく発揮されます。
とにかく使い勝手が良い排気発煙装置
煙幕を使用しながら移動できる排気発煙装置が非常に優秀で、これ1つで立ち回りの自由度が格段に広がり結果強さへと繋がっております。
プッシュ時に通過しなければいけない海峡を安全に越えたりすることはもちろん、少し出すぎてしまった際に安全に引き返すために使用したりなどその用途は様々です。空母戦場での占領役も担えたりなど、雑に強い消耗品と言えます。
弱み
一般的な撃ち合いの弱さ
口径のわりに低いダメージ・悪めの散布界・短い射程など、普通に撃ち合いをする上では不利を被りやすくなっています。副砲を含めた火力こそ高い艦艇ですが、主砲だけではパワー不足であるためどこかで接近して戦いを決めに行かなくてはなりません。
良好な隠蔽と魚雷・装甲の固さを生かした抑え役も出来ますが主砲による火力は控えめであることは押さえておきましょう。
立ち回り3行まとめ
接近戦を狙った位置取りを考える
島を使って敵艦艇の射線を限定する
困ったら排気発煙装置を使う
(参考)おすすめアップグレードや艦長スキル
おわりに
好みの分かれる艦艇かと思います。
積極的に前に出て戦うことを好む方、何が何でも相手を引きずりこんで撃沈したい方、副砲で遊びたい方には是非お勧めいたします。