現在Tier10の固有アプグレが実装されていない一部の艦艇の新たな固有アプグレの調整が行われておりますが、既存の固有アプグレについても性能調整が入るようなので見ていきたいと思います。
ソース：Changes to Unique Upgrades – Public Test 12.1 - Development blog
総評
今回の調整で絶対に使った方が良い！となったものはありません。調整の方向性は概ね正しいように感じます。プレイの幅を広げる固有アプグレの正しい在り方に近づいたかと思います。
Daring(スロット5)
現状：魚雷の威力+15％・魚雷の装填時間-10％
調整後：艦艇の被発見距離-5％・魚雷の威力+15％・魚雷の装填時間-20％
相当なバフとなります。そこそこの隠蔽と高レートの主砲で戦うデアリングを雷駆寄りのカスタマイズにする固有アプグレですが、10㎞という射程が少し物足りないこと・隠蔽悪化による戦いづらさによってほとんどのプレイヤーが使用していなかったのではないでしょうか。
調整によって隠蔽が良くなるため既存の対駆逐もやりやすくなる他、魚雷の装填時間がさらに短くなるためより攻撃的な艦艇になるかと思います。ただし元の速力が遅い点と魚雷の射程が10㎞と短いため積極的に使っていけるかの課題は残りそうです(プレイヤースキルで補いましょう)。
YueYang(スロット5)
現状：レーダーの持続時間+20％・煙幕の持続時間+20％・主砲の装填時間-15％
調整後：レーダーの持続時間+20％・煙幕の持続時間+20％・主砲の装填時間-18％
少しだけ主砲の装填時間が早くなります。元々は良好な隠蔽と深度魚雷を流す雷駆であり、消耗品(煙幕かレーダーか)の選択で相手を翻弄するような艦艇ですが、このアップグレードでは隠蔽を捨てる代わりに消耗品と主砲の強化しを行います。
しかしながらここまで装填時間を短くしてもいわゆる砲駆には撃ち勝てるようになりません。また、隠蔽悪化に伴った交戦距離の延伸も弾道の悪いユエヤンとはいささかミスマッチなようにも感じます。
Kleber(スロット6)
現状：艦艇の被発見距離-20％・主砲の装填時間+80％
調整後：艦艇の被発見距離-20％・主砲の装填時間+60％
最速の砲駆であるクレベールを雷駆寄りにカスタマイズするアップグレードです。一見すると固有かどうかが分からないため、相手取ると意外性が大きいです。
今回の調整によって主砲の装填時間へのペナルティが小さくなったため、より応戦能力が高くなるんじゃないかと思います。元々使っている主砲自体強力であり、主砲装填ブースターもあるため撃ち合いになってもそこそこやれるのではと思います。
Z-52(スロット5)
現状：艦艇の被発見距離-5％・魚雷の装填時間-15％・魚雷の被発見距離-10％
調整後：艦艇の被発見距離-5％・魚雷の装填時間-15％・魚雷の被発見距離-10％・雷速+5％
Z-52の固有アプグレについては以前他の記事で取り上げたのでそちらを参照してください。
雷速向上までついていよいよといった感じです。わりとヤケクソ調整な感じがあります。
Midway(スロット6)
現状：爆撃機の巡航速度+10％・爆弾の威力+10％
調整後：爆撃機の巡航速度+5％・爆弾の威力+10％
普通のアップグレードでは艦載機全体を強化するものが多い中、この固有アプグレでは強力な急降下爆撃をさらに強くするものとなっております。
おそらく持っている人はとりあえず付けるくらいには使い勝手が良いのでナーフされたのではと思います。巡航速度が下がることで対空圏に入った際の時間が伸びるため実質的な耐久低下となります。
白龍(スロット6)
現状：中隊の最高速度+15％・艦載機のエンジンブースト-20％
調整後：中隊の最高速度+12.5％・艦載機のエンジンブースト-30％
普通のアップグレードで速力を強化する場合の値は+5％ですか、さらに速力を強化するアップグレードとなっています。
日本の艦載機は比較的耐久が低い代わりに速力が高くなっています。これによって対空圏にいる時間を短くすることで実質的な耐久向上を図っていました。この固有アップグレードはその要素をさらに強くするため多くのプレイヤーが好んでつけていたものと考えられますのでナーフされたのでしょう。今回の調整によって実質的な耐久低下となります。
HenriIV(スロット5)
現状：艦艇の被発見距離+10％・主砲射程+8％・主砲の装填時間-12％
調整後：艦艇の被発見距離+10％・主砲射程+5％・主砲の装填時間-10％
アンリはエンジンブーストを生かした中遠距離での撃ち合いに優れており、固有アプグレは隠蔽を大幅に犠牲にすることで主砲の性能を大きく強化するものでした。
今回のナーフは調整の意味合いでのナーフと考えられます(たぶんダメージが高すぎた)。しかしまだまだ使う価値はあると思います。
Minotaur(スロット5)
現状：艦艇の被発見距離-5％・消耗品の準備時間-10％・煙幕の展張時間+150％・煙幕の持続時間-15％
調整後：艦艇の被発見距離-5％・消耗品の準備時間-10％・煙幕の展張時間+300％・煙幕の持続時間-20％
本固有アプグレは隠蔽を少し犠牲にするかわりにマイノーターの煙幕をより長く展張できるようにするものとなっている。副次的効果で消耗品の準備時間の短縮と軽巡にはありがたいものとなっていたが、今回の調整で煙幕がより長く展張できるようになりました。
WGは自分たちに何をさせたいのかが分からん……。固有春雲の代わりか……？
Kremlin(スロット6)
現状：消耗品-1・主砲射程-12％・主砲の装填時間-18％
調整後：主砲射程-12％・主砲の装填時間-18％
主砲改良3が-12％のところを-18％にするために色々なものを失う最弱固有アプグレの1つとして数えられていた本固有アプグレでしたが、今回消耗品のデメリットを消すというバフが入りました。
これによってクズネツォフで補う必要がなくなり、少しは使い勝手もよくなったのではないかと思います(ただし使われるとは言っていない)。
