次のアップデートよりヨーロッパ駆逐艦の第2ツリーがアーリーアクセスで実装されます。方式は直近のものと同じように、Tier8がバトルパス報酬で貰えて他は専用トークンによる交換となります。
さて、今回はそんな新ツリー駆逐艦でツリーの集大成とも言えるTier10グダニスクについて、性能や使用感について書いていきたいと思います。
新ツリーの特徴について
Tier10のお話に入る前に、ツリー全体の特徴を箇条書きで簡単にまとめておきます。
- 隠蔽悪めの砲駆ツリー、口径は基準より大きめ(120㎜~140㎜)
- 消耗品は通常煙幕と通常エンジンブースト(動作90秒)
- 本領発揮はTier8から、警戒レーダー(9㎞・動作10秒)を搭載
- 隠蔽に振ることで被発見レーダー運用が可能
- 装甲や修理班などは特に無し
艦艇性能
主砲
射角の悪さで有名な蔵王と肩を並べられるほど悪いです。駆逐同士の撃ち合いならばHPと火力の高さでそこまで気になりませんが、後衛込みの撃ち合いになると途端に怪しくなります。
慢心ダメ、ゼッタイ。
ヤバいと思ったらすぐ煙幕離脱しましょう。
魚雷
普通のヨーロッパ魚雷です。威力は低いですが駆逐に狙って当てられる程度の性能はあります。特に後進で詰めるタイプには効果抜群なので忘れずに無線へPOIしておきましょう。
対空火力
哨戒戦闘機を落とせる程度にはあります。ただし射程は4㎞と短め。ヨーロッパ駆逐の癖に対空が弱い。
隠蔽機動性
最良で水上7.7㎞航空3.5㎞とクレベールとほぼ同じくらいです。煙幕とレーダーがあるためそこら辺の隠蔽悪い砲駆よりは断然立ち回りやすいので気になることは少ないかと思います。
機動性について。速度は41.2ノットと快速砲駆の基準値であるものの旋回周りの数値が春雲とほぼ同等と非常に重いです。クレベールやデルニーよりも悪い。主砲射角の悪さも相まってより悪く感じます。
使用感
レーダーずるい
パッと見で強そうだと思っていましたが、想像通り強かったです。特にレーダーの準備時間が60秒のためランダム戦では占領エリアを単艦で防衛し続けられるのがバカすぎて思わず笑ってしまいました。
レーダー射程9㎞でこれまでのレーダー駆逐艦を上回っているのもポイントが高いです。対面の駆逐艦は動きを制限されるとともに突破が非常に困難となります。
高い速力と砲力を持つ悪隠蔽駆逐艦の課題である対駆逐に対する解答(レーダー)を持ち合わせており、単体で性能が完結している良艦と言っていいでしょう。
というわけでここからはこの艦艇のおすすめの戦い方とその対処法を書いていきたいと思います。
戦い方
基本は戦線維持
ある程度強い主砲を持っていて速力も十分、射程も伸ばせることからソ駆のように走り回って撃つことを考えるかもしれません。しかし斉射角が蔵王で装甲や回復もないため、思ったより被弾がキツい気がしました。
せっかくのレーダーですから、レーダー艦の基本に立ち返って戦線の維持と対駆逐をするのが鉄板かなと思います。対駆逐でHPを使いつつ、中盤以降は魚雷と煙幕射撃に洒落込むといった感じです。
占領エリアに絡む
占領エリアが開けていたり、敵に長距離のレーダー艦がいない場合には積極的にエリアに絡みましょう。使い方は単純明快、敵がエリアを占領してきたらレーダーで追い返すだけです。砲力は高いですが斉射角が悪いため、敵の撃ち返しが激しければ迷わず煙幕を使用しましょう。
外周で戦う
通常の砲駆と同じような運用となります。敵への射線を増やしつつ、反撃が厳しくなってきたら隠蔽に入ればOKです。通常の砲駆と違ってレーダーを持っているため隠蔽の管理が楽な他、煙幕のおかげで航空攻撃にも一定の生存性を担保できます。
駆逐での対グダニスク要綱
レーダー時間は非常に短いため「使わせる」運用を
普段のレーダー艦の対応とあまり変わりません。違う点は見えているか見えていないかというだけ。無線に向けて艦尾を向けて慎重に距離を詰めたりエリア占領に臨みましょう。
レーダーの動作時間は素で10秒。レーダーで艦艇が映る6秒ディレイを考えれば、(ランダム戦では)分隊以外で撃ちかかってくる他艦艇はほぼいません。グダニスクも撃てて3斉射程度ですから、姿勢を作って回避に集中すれば被害をかなり抑えることが出来ます。
魚雷を当てる
斉射角が悪く煙幕射撃をすることもある他、レーダーを使うために距離を詰めようと思わせるこの艦艇は間違いなく魚雷を踏みやすい艦艇です。積極的に狙いましょう。
とにかく味方他艦艇に撃ってもらう
上記対応方法を書きましたが、駆逐単艦で対応するのは限度があります。とにかく味方艦艇に撃ってもらいましょう。射角が悪く回復の無い艦艇ですから一発大きいダメージが入りやすく、そのダメージによってかなり動きづらくなります。
おわりに
駆逐同士のタイマンでは非常に厄介に感じること間違いなしではあるものの巡洋艦や戦艦がしっかり狙えばちゃんと削れる程度の生存性なため、枠に収まった良い塩梅の性能をしていると思います。
対駆逐艦が本業だと思いますが煙幕を絡めないとデアリングあたりに撃ち負ける程度には被弾が多いので、ある種の繊細さ・慣れが必要です。決してレーダーに甘えず粛々とダメージトレードで有利を取ることを意識し続けましょう。