びーびーの記録

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【WoWS】新艦艇十勝と淀の性能とその実力(日本軽巡洋艦)

次のVer.0.11.10にて日本軽巡洋艦のアーリーアクセスが始まります。

 

アーリーアクセスは最近の形式と同じで、ランダムバンドルからTier9高梁が、トークンによるバンドルで他Tierの艦艇が順に手に入り最後に追加で20,000ダブロンを使用することで淀と交換することができます。

 

また、新しく始まるバトルパスの報酬にてTier7プレミアム艦十勝が入手することが可能です。

 

今回はTier7プレミアム艦十勝とツリーTier10淀についてご紹介します。

 

 

十勝

日本Tier7プレミアム巡洋艦十勝(とかち)

性能

 

抗堪性

 

HP32,000は軽巡としては平均的な値です、特筆して言及することはありません。

装甲配置

装甲配置について。VPむき出しの76㎜装甲帯と甲板の48㎜、側面装甲が25㎜とこのTierの軽巡としてはそれなりの装甲を持ち合わせております。軽巡としてはそれなりに固い方です(抜かれないとは言ってない)。

 

玄人向けの装甲配置かと思います。Tier7において25㎜装甲はあってないようなものですが、格下の戦艦のAP(356㎜砲まで)を弾いたりできますので場合によっては装甲で受けながらの前進が可能です。とはいえ艦首艦尾は一般的な装甲厚なため無茶は禁物です。

 

主砲

127㎜連装砲

 

主砲性能
日本駆逐艦が使用しているものに近いが砲塔旋回が速い

 

127㎜連装砲を6基12門搭載。射程は13.6㎞と短い方で、主砲口径やその配置からアトランタやフリントを思わせるものとなっています。

 

使っている砲弾が日本駆逐艦のものと同じなため弾道特性はそれと変わりませんが、アトランタのような散布界優遇はないため注意が必要です。

 

軽巡洋艦で駆逐主砲搭載と見ると火力が高そうに見えますが、小口径ゆえの貫通力の低さから相手によってはダメージが出にくいです。主砲でダメージを取りたいなら艦長スキル「榴弾用慣性信管」が必要となってくるでしょう。

 

 

魚雷

魚雷性能

3連装魚雷2基6門搭載。左右に1基ずつ搭載のため片舷には3門のみ投射可能です。

 

魚雷性能としては暁のそれに近いものとなっており、射程が12㎞とより遠くまで流せるものとなっております。後述する消耗品「魚雷装填ブースター」によって疑似的に6門流すことも可能となっております。

 

魚雷の射角はそれなりに良く、青葉や妙高のような苦労をする射角とはなっていないため扱いやすいです。

魚雷射角

 

 

対空火力

120㎜両用砲

 

継続ダメージ
長距離以外は殆ど無いといって良い

 

爆発数は平均レベル

対空火力についてはあってないようなものです。消耗品「対空防御放火」を搭載することもできません。艦載機が来ないことをお祈りしましょう。

 

 

機動性

機動性は良くもなく悪くもなく

遅くはないといったところです。旋回半径が軽巡の中では少し悪いかなといったところですが常識的な範囲で収まっていると思います。

 

あと体感加速が速い部類と思います。アップグレード「推力改良1」を搭載すると加速の伸びが気持ちいいです。

 

 

隠蔽性

 

最良で水上発見距離10.6㎞航空発見距離5.8kmとなります。軽巡の中では少し悪い方になるため、相手取る巡洋艦の隠蔽距離に注意して戦う必要があります。

 

 

消耗品

魚雷装填ブースターが使える

特筆ポイントは2つです。1つは水中調音固定であること。もう1つは魚雷装填ブースターが使えることです。

 

水中調音固定であることは特に問題にならないかと思います。なぜなら対空防御放火があったところで足しにならない対空火力の貧弱さであるからです。別スロットで水上戦闘機を搭載しておりますから、艦載機はこれで撃墜してもらうというので十分だということでしょう。

 

もう1つに魚雷装填ブースターが使えること。これによって好きなタイミングで魚雷装填を完了することができるため、敵大型艦に常に魚雷警戒を強いるようなプレイングも可能となります。

 

 

実際に使ってみて思ったこと

 

主砲も魚雷もある万能軽巡洋艦

 

米軽巡から対空を取って魚雷を付けたような感じの艦艇です。駆逐の直掩としても悪くなく、大型艦への切り札として魚雷もあったりとやれることは多いと思います。

 

しかしながら空母が多いこのTierでは対空が弱いという点が非常に重く、動きづらい戦場の方が多いように感じます。特に空母2隻や格上空母とのマッチングの際は厳しい印象です。

 

妙高でよくね?と言われれば、それはそう。ただし十勝の方が隠蔽が良く隠蔽魚雷もできる。この点をどれだけ重く見るかといったところでしょうか。

 

(参考)アップグレード&艦長スキル

IFHEは取得した方が無難です。
強化型魚雷炸薬を外してアドレナリンラッシュでも良いと思います。

 

 

 

日本Tier10ツリー軽巡洋艦淀(よど)

 

性能

 

抗堪性

 

HP55,300は軽巡洋艦としてはかなり高く、一部重巡洋艦よりも高い数値となっております(軽巡洋艦とはいったい……)。

装甲配置

装甲配置について言及することは特にありません。一般的な25㎜/30㎜装甲です。船体が大きいため弾の回避が難しいなかでこの装甲なので、撃たれた時は相応の覚悟が必要かもしれません。

 

 

主砲

150㎜3連装砲

 

主砲性能

150㎜3連装砲を6基18門搭載、最上もびっくりの砲門数です。

 

軽巡としては装填時間が遅く、どちらかといえば斉射ごとでダメージを取る重巡洋艦に近いです。弾道はウースターより若干良い程度で、どちらかといえば悪い方に部類します。

 

射程は18㎞と軽巡にしては非常に長いです。射程に困ることはまず無いでしょう。

 

HEの貫通力については従来の1/6ルールではなく1/5ルールの適用となっているため、しっかり30㎜まで貫通することができる点には注意しましょう。

 

 

魚雷

蔵王と同じ格納式

 

先日調整が入りバフされました
装填時間120秒→100秒・雷速57ノット→60ノット

610㎜4連装魚雷を4基16門搭載、片舷には2基8門指向することが可能です。

 

装填時間100秒という島風もびっくりな装填時間で15㎞射程の魚雷を投射可能なのは破格といって良いでしょう。雷速と海面被発見距離は少し悪いですが十分な性能で、狙って当てることも見込めるものとなっております。

 

また、日本巡洋艦あるあるな射角の悪さも克服しております。

射角は良いが信管作動距離が長い

魚雷が格納されているため射角が悪いはずなのですが、最近実装されたイギリス第2戦艦ツリーの持つ魚雷の仕組みと同じで魚雷が流した射角まで動くようになっています(そのせいで信管作動が長い)。

 

 

対空火力

継続ダメージ
長距離が非常に高いが全体的な数値は実は平均的

 

爆発数は非常に多い

対空火力は搭載している長10㎝砲と150㎜両用砲が強力なため長距離に関しては破格の火力を有しています。一方で中距離や近距離を担当する機銃は平凡なためそれなりとなっており、全体としては平均的な対空火力となっています。

 

艦隊支援の対空傘としては非常に有効ですが自艦の防衛となると実はそこまで強くないという感じです。そこはおそらく搭載している水上戦闘機で補うものかと思います。

 

 

機動性

悪い

軽巡という分類ではあるものの重巡並みの船体の大きさであり、それは機動性にもしっかりと表れております。同国籍の重巡洋艦蔵王よりも悪く大型巡洋艦の吉野と肩を並べる勢いな機動性となっております。

 

 

隠蔽性

 

最良で水上発見距離10㎞航空発見距離6.9㎞となり、その船体の大きさに見合わぬ高隠蔽となります。

 

 

消耗品

特別なものは持っていない

水中調音と対空防御放火の選択式で、水上戦闘機を搭載しています。対空火力の高さを考えると対空防御放火を搭載するのが一般的かなと思います。

 

残念ながら魚雷装填ブースターは搭載できません。

 

 

実際に使って思ったこと

 

軽巡に見せかけた重巡洋艦

 

脱法軽巡です。へたに隠蔽が良いせいでネフスキーより性質が悪いです。以下、私が試して痛い目を見たことです。

 

隠蔽は良いが弾を避けれない

隠蔽がそこそこ良いので前に出たくなりますが、前に出てうっかり見つかると大きい船体と劣悪な機動性が仇となり大ダメージを貰いやすいです。うっかり見つかるなというかもしれませんが対空発見距離が長いせいで割と見つかりやすいです。

 

駆逐支援にはあまり向いていない

上記のような事態が起こるため駆逐の直掩として前に出るのは不向きといえます。対空支援だとしても非推奨です。淀はいわゆる爆発が強い”重ねれば強い”タイプであり、継続ダメージで叩き落すタイプではありません。下手な空母ならいいですが大抵は爆発を避けられて航空攻撃を通されます。しかも船体が大きいのでひどい目に合いやすいです。

 

対駆逐は苦手

先述の前に出るとひどい目に合うという点と合わせて、単純に弾道があまり良くないため難しいです。敵駆逐にもよりますが、米巡弾道の装填12秒で13㎞くらいから安定して当てるのは厳しいです。

 

 

考察 ~強い使い方、性能を生かした立ち回り~

 

しっくり来た立ち回りについて紹介します。

 

日重巡と同じ砲撃術を目指す

純粋な撃ち合いでは弱いため、敵が発砲したら発砲する・敵の主砲が向いていないときに発砲するなど、反撃を貰わないタイミングで撃つようにしましょう。幸い斉射の火力は高いです。しっかりとその強みを生かしていきましょう。

 

対空は味方と重ねる意識を持つ

先にも言いましたが淀は爆発が多いタイプの対空火力であり、味方の対空圏と重ねることで真価を発揮します。単艦でもそれなりに強くはあるものの完全な自衛は難しいです。艦載機の攻撃が激しい場合は味方との艦隊行動を意識して動きましょう。

 

継続的な撃ち合いは14㎞以遠で行う

継続火力が低く弾道もそれほど良くなく機動性も悪いため撃ち合いには向きませんがやらなければならないときはあります。そういう場合はなるべく距離を取って撃ち合えるようにしましょう。

敵と隠蔽でしのぎを削って撃ち合いに発展すると厳しい戦いを強いられます。隠蔽でスポットを取るときは撃ち合いにならないよう立ち回りましょう。

 

魚雷は暇があれば流す

とりあえず敵がいそうな方向に流しておくといいと思います。運が良ければ敵駆逐艦が当たってくれます。

 

 

総合的なイメージ

 

中盤までは戦艦と同じような位置からHE撃ったり魚雷流したりしつつ、味方を対空圏に入れて守っているイメージです。中盤以降、敵駆逐がいなくなるなど前に出やすい状況になれば隠ぺいを生かして一方的にスポットを取ったり大量の魚雷を流すなどの無双体勢に入るなど、強みを生かしやすくなる印象です。

 

 

(参考)アップグレード&艦長スキル

魚雷や対空に寄せたセットアップ。
アップグレードはともかく艦長スキルで必須のものは少ないと思います。

 

 

おわりに

 

日軽巡は尖りまくったパンアジア巡洋艦を少し丸めましたみたいな印象があります。魚雷と対空が強い点では共通点があるものの撃ち合いがしやすいものとなっていると思います。

 

使いやすくはないかと思いますが、魚雷は決まれば気持ちいいので楽しい艦艇だとは思います。