びーびーの記録

主にWoWsについて、自分が書きたいことを書きます。

【WoWS】KotS seasonXIVで使用した艦艇の感想や考察

KotSXIVで使用した艦艇についての感想と考察を書き残しておきます。

 

全体 ~艦艇の制限による環境の変化~

 

今回からグローバルbanshipがなくなり、代わりに使用制限という形でルールが制定されました。

これまでの環境に刺さる良い制限だったと思います
(考えるのが面倒臭くなったとも言う)

この制限はこれまでの編成に大きな変更を求められるものでした。

 

たとえばクレムリンとオハイオは両方ともプッシュ時に耐えやすい強力な艦艇で30㎜強制貫通組としては他と一線を画す性能でしたが併用が出来なくなってしまいました(もちろんクレムリン×2が出来なくなったのも影響が大きいです、むしろこっちの方がしんどい)。

 

そんな感じでこれまでの「とりあえず強い編成」を組ませないような良い制限でした。

 

 

そういった状況を踏まえ、使用した艦艇はもちろん、試した/使われた艦艇も含めてどうだったか書いていきたいと思います。

 

 

駆逐艦

 

島風

 

艦艇制限によってナポリが減ったため相対的に役割が減った駆逐艦です。持ち前の隠蔽・速力・魚雷は相変わらず強いものの、今回のトレンドであるユエヤンと比較して役割が被っていることはもちろん、消耗品の差(つまりレーダー)で最前線での当たりの強さが変わってくるため採用が減ってしまいました。

 

島風出した対面にレーダーユエヤン+砲駆に勝てますかって話、魚雷を当てるので勝てますまあ無理です。つまりそういうことです。

 

 

ギアリング・春雲

 

初期の頃はマップによって使用していましたが、練習試合を重ねるうえで自ずと消えていった気がします。今シーズン煙幕で頑張った記憶がありません。

→Moskvaをbanしたときはお世話になりました。

 

原因はおそらくネフスキーを使っていないからかと思います。外周ギア+ネフ+ネフしたら反対でモスクワを使えないのはさすがにマズい、とはいえ煙幕+1レーダーではエリア防衛として不十分とかそんな感じだった気がします。使われない理由に艦艇制限が確実に効いていました。

 

 

ユエヤン

 

今シーズンのトレンド艦艇。基本的にはレーダーを搭載して最前線に立つ運用をしていました。特にユエヤン+デルニーの運用は強力で、初動における占領エリアへの圧力は頭一つ抜けていたと思います。

 

トレンドになった背景としてはやはり艦艇制限が大きく関わっていると思います。先に挙げた通りネフスキーを使った煙幕戦術が減った結果、必然的に駆逐艦での接敵が増え、結果として攻めにも受けにも強力な隠蔽レーダーを使えるユエヤンに白羽の矢が立ったといったところです。ラグナルは防衛でこそ強い艦艇ではあるもののプッシュに使いづらいので、そこが採用の分かれ目かと思います。あと足が遅い。

→流行りとして快速駆逐による機動戦が多かったことやマップ相性の問題でレーダー艦艇を使い辛かったのはあったと思います。また、魚雷装填ブースターの追加による瞬間火力の増加&タイミングを逃さないというのが非常に強力でした。

 

 

ラグナル

 

ユエヤンとの差別点はレーダー駆逐艦でかつ砲駆を配置できるという点です。対駆逐艦に強く火力も出せるものの、ユエヤンと違って隠蔽も悪く魚雷も無いため優勢時の抑えとしてエリアキープのポン置きはユエヤンに軍配が上がってしまいます。

 

今シーズンでは感覚的にユエヤン+デルニーが流行りであり、速力の問題から外されているケースが多いものと考えられます。また、対マルソークレベールに対して装甲と修理班で有利を取っていた以前に比べ、デルニーハバロの増加からその優位が相対的に下がったのも原因かもしれません。

 

個人的にはデアリング+ラグナルの組み合わせはまだまだやれると思っていますが、いかんせん速さが足りない。

 

 

デルニー

 

今シーズンの覇権砲駆。仏駆の制限によってバカみたいな隻数で押し寄せてこなくなった点、修理班・射程・弾道の観点で長期的に有利が取りやすい点から多く採用されていました。「デルニーで良くね?」はおそらくどのチームでも多発したものと思います。

 

仏駆の栄華は没し、ソ駆は新たなる夜明けを迎えたといったところ。しかしそこにグロゾヴォイの影はなかった(ハバロはなんだかんだいたりする)。

 

 

マルソー・クレベール

 

今シーズンから隻数制限を加えられた砲駆。以前は大量に採用することで機動戦を狙った戦術もありましたが今回からは不可能になってしまいました。

 

速力と砲力の関係から一時は環境艦艇であったものの、ラグナルやデルニーといった艦艇の登場で修理班の無い弱みが露呈してきた結果、隻数制限も相まって今シーズンは採用が控えめになったと思われます。とはいえアジア以外ではバリバリ現役採用されているところを見ると結局は戦術次第といったところでしょうか

 

初動命の戦術なら採用余地アリですが、とりあえず外周開いて射線作って云々なら弾道も良くて修理があるデルニーで良いよねというのが感想です。

 

 

固有クレベール(隠蔽クレベール)

 

砂漠の涙やクラッシュゾーンαなど、どちらも攻められる可能性があるマップで速力を生かした偵察&可能なら占領という役割をこなせる場合に採用しました。フランスの速力が必要で、火力よりもエリア占領に影響力を出せるようにしてほしいという欲張りな考えを叶えるための構成となります。

 

 

デアリング

 

圧倒的な速力の低さがネックになっています。ラグナルとの組み合わせは対駆逐においてかなり強力なものの、今シーズンのトレンドであるユエヤン+デルニーに速力で劣り先手を許してしまうのが気になるポイントです。

 

この艦艇自体は強いのですが、今回のJCにはあまり合致しませんでした。ポン置きは強いですが逃げ切れないというのが良くなかったかもしれません。

 

 

巡洋艦

 

デモイン

 

眠れる巨人や幸運の海など、強く使えるマップがあれば採用数が増える艦艇です。スペックは悪くないのですがいかんせん強制貫通に弱く、正面切って耐えられない要介護艦艇であることをどう捉えるかと言ったところでしょうか。

 

モスクワと違って隠蔽も良く転舵も良いので小回りが利く点も差別化ポイントですが、脳死で採用するほどメタられやすいのは考え物かもしれません。

 

 

ネフスキー

 

今シーズンで全然見ない艦艇の1隻。モスクワと合わせて2隻までしか使えない制限が確実に響いているかと思います。

 

ネフスキー固有の強みは煙幕戦術なわけですが、それが隻数を割いてる分だけ強いかと言われると……というのが正直なところです。1隻ではレーダーが足りず、2隻採用はエリアは取れてもキルは取れず反対方面にモスクワが使えないという事態に。決して弱くはないですが、制限下においてそれほど強くないということでしょう。単艦で引き撃ちさせるならモスクワの方が装甲で耐えられる分長持ちしやすいのも使われないポイントでしょう。

 

 

モスクワ

 

12㎞レーダーを持っていて火力にもなれる、正面から抜かれにくい鉄板レーダー巡洋艦です。とりあえずこいつ置いておけば何とかなります。便利すぎて編成から抜けない困ったちゃんです。

 

とりあえずエリア周りの島に着けて射線とレーダーを確保するもよし、外周で引き撃ち火力してリプッシュを図るもよしと、どこにでも配置できる強さを秘めた艦艇です。スタグラと違ってソナーが使えるのもポイント高いです。

 

 

スターリングラード

 

モスクワとの違いはAPの強さ……だけでなく、HEが50㎜貫通するというのもあったりします。しかし火災耐性の低さやソナーが搭載できない点から、よほどのことが無い限りはモスクワで良いという結論が出やすい艦艇です。決して弱くはないですが安定性はモスクワに軍配が上がってしまう故の採用率かと思います。

 

 

ペトロパブロフスク

 

多くのナーフと艦艇制限を追加することでようやく公式大会の舞台へと舞い戻ったレーダー巡洋艦です。性能や使い方については説明不要かと思います。固すぎ&隠蔽良すぎで鉄壁のレーダー巡洋艦と言ったところでしょうか。

 

問題点が1つあるとすれば、艦艇制限によってナポリとどちらか1隻しか採用できないという点。外周のゲームチェンジャーであるナポリを失ってまでペトロを採用したいかどうかはチームによって異なるかと思います。ぶっちゃけレーダーだけならモスクワで事足りるということもありますから、ナポリの方が採用率は高かったです。

 

 

ナポリ

 

こいつの強さは今まで散々書いてきたので割愛。

 

問題点は1隻しか使用できない点です。2隻による外周押し引きは無類の強さを誇りましたが、1隻ではどうなるかというのは若干気掛かりでした。まあそれでも雑に強かったのでこだわりが無ければこれからも採用されるでしょう。

 

 

ヴェネチア

 

ナポリの代艦として使用することがありました。相手の駆逐編成に対して強い圧力を与えることが出来るものの、ナポリと違って押し引きの際に防御姿勢の艦艇にダメージが出せないのがネックポイントでした。

 

また、ヴェネチアでは迫りくるナポリを相手するのは非常に厳しく外周のやり取りで不利を取りやすいのも採用が難しいところでした。ナポリに1vs1でダメージ不利でラインを下げられるのはHEが使えない弱さが出てしまっている気がします。APで主砲壊せ。

 

 

マルセイユ

 

最近実装された大型巡洋艦です。足が速く耐久力もそこそこで、今回隻数制限を強いられたナポリの後釜を務める1隻として採用されていたと思います。

 

戦艦によって艦首から強制貫通を貰ってしまうものの、高いHPと隠蔽速力を生かした押し引きが特徴的だったかと思います。駆逐艦を高速編成にした際について行ける巡洋艦という意味でも需要は高かったです。

 

 

戦艦

 

クレムリン

 

オハイオと違って戦艦にクロスを組まれてもバイタルを抜かれずに耐えられる艦艇。甲板60㎜や応急工作班によってラッシュ時の耐久力はピカイチで近距離戦で弾が集弾するのも性能が噛み合っています。とりあえずこいつ入れておけば間違いない。

 

相変わらず砲駆が強く適当に置いておくと焼き殺されてしまうため、配置には気を使う必要があります。水上戦闘機や観測機が搭載できないことで島から飛び出してくる肉薄魚雷の警戒も必要になってくるなど意外と気を使います。遠距離では影響力が低く撃ち返しからの火災がキツいなど実は運用に繊細さが求められる艦艇です。

 

 

コンカラー/モンタナ

 

いつもの引き撃ち戦艦。やられない程度に射線を作ってダメージを出してくれる枠。特にコンカラーはナポリやモスクワといった固い艦艇に強く、多くの状況をHEで打開してくれます。

 

しかし最近実装された新星ヴィンセントによって使われなくなりました、今までありがとうございました。

 

 

セント・ヴィンセント

 

最近実装されたイギリス第2戦艦ツリー艦艇です。隠蔽と機動性に優れるため30㎜強制貫通を広く動かせる他、特別修理班によって耐久力もある程度確保できていると理想的な外周火力戦艦となっています。艦首に付いた魚雷は威力も高く、苦手としている近距離戦においても一定の圧力を有しております。

 

コンカラーのようにある程度修理班で耐えつつHEを撃つことが出来る他、速力を生かした押し引きも出来て、30㎜強制貫通でAP弾の信用性もそこそこと欲しいものは一通り揃っています。おかげで多くの戦艦が過去のモノとなりました。

 

今シーズンはマップや艦艇制限の関係で駆逐による機動戦が多かったため、機動性の高さと大口径主砲を持ち出せるこの艦艇は流行りを見せていました。ネックポイントは射程の短さですがそこは足を使って移動してもらうということで。

 

 

(参考)粉砕南スポーンのタクティクス解説

モスクワをbanする想定で組み直したものとなります
初期案はアーカイブから対YYUT戦の北スポーンを見てください

それぞれの役割

 

クレムリン

ペトロとデモインの周りを固めつつ、BとC外周に睨みを利かせます。最終的にはBのラッシュに対応します。

 

ヴィンセント

C外周の火力として運用します。C周りの島裏に位置取る艦艇がいる場合はネフスキーと合わせてHEを投射します。

 

ペトロ

主にB占領の妨害要員です。ソナーやレーダーを効果的に使いつつ、時には自らが占領を行うような動きも狙います。

 

デモイン

主にCのレーダー要員(内側)です。基本的にはいるだけで役割を果たせる艦艇なので無理は禁物です。可能であれば射線を通すように動きます。C外の艦艇はこのデモインがやられないようラインを構築します。

 

ネフスキー

煙幕を使ってCにレーダーを入れたり火力を出したりします。魚雷に注意しましょう。

 

ギアリング

煙幕や魚雷を撒くことでラインを構築します。基本的にはC外周の敵のラインを下げてC内側の船に射線を通しタイミングを見て占領を狙うため、常に外周の視界は取れるように動きます。

EF-10の小島まで安全に出れるくらいラインが取ることを目標の1つとします。

 

クレベール

快速を生かしてA占領を狙います。基本的には占領エリアには入らず1ラインへ開き、相手にも同じような快速駆逐艦(仏ソ駆逐)がいた場合のスポッター兼射線確保として移動します。

修理班が無いため火力よりも回避が重要となりますが状況次第です。Aが落ち着いた後はBCの遊撃兼肉薄担当として移動します。

 

デルニー

快速を生かしてA占領を狙います。基本的には占領を担います。クレベールが接敵した際に火力優先で撃ち合いに参加します。

修理班があるため多少のダメージは問題ありません。クレベールよりも被弾して良いので強気な動きを見せても大丈夫です。Aが落ち着いた後はスポッター兼遊撃火力として外周にとどまります。

 

グロゾヴォイ

Aで接敵した際の内側射線を担当します。煙幕と良弾道を生かしてダメージを取りつつ、Aの島裏へ魚雷を流します。

Aが落ち着いた後は隠蔽を生かしてA占領を狙ったりフォーカス火力の一翼を担ったりします。とにかく煙幕と隠蔽を生かすことを考えてそれを生かせる場所へ向かうこととなります。