びーびーの記録

主にWoWsについて、自分が書きたいことを書きます。

【WoWS】ランダム戦を位置取りで制する「クロスを取ること」

今回は久々に勝てるようになる立ち回りということで、「クロスを取ること」について書いていきたいと思います。

 

 

 

大前提 ~WoWSはチーム戦である~

 

今回紹介する「クロスを取ること」は最低2隻以上による連携が求められる立ち回りです。1隻では成立しません。

 

WoWSは複数vs複数のチーム戦です。各々が戦場の状況を形作る布石になることもあれば勝負手になることもあるわけです。それを踏まえ、都度自分はどちらなのかを考えることが必要です。ミニマップをよく見て自分の立ち位置を確認し、味方に合わせる気持ちをもって戦いに臨みましょう。

 

 

挟撃 ~クロスを取ることの有効性~

 

このゲームの特徴として側面からの攻撃が最もダメージを与えやすいです。AP弾によるVP貫通が狙えるだけでなく、被弾面積の増加によって主砲や魚雷でダメージを貰いやすくなるというのもあります。

 

常に敵の側面を取り続けられればダメージの有利を取りやすくなるわけですが、そんな都合の良い姿勢を続けてくれるはずがありません。弾が飛んできたり魚雷が流れて来た際には被弾面積を減らすため側面を隠すような行動(攻撃が来た方向へ艦首/艦尾を向ける)をとります。そういった防御姿勢を取った際に側面を取れる位置にいること”クロスを取る”と言います。

 

クロスを取ることができれば誰かが側面を取る状況を作り出せるためダメージ交換を有利に進めることができます。

図解:クロスを取る

クロスを取ることは攻撃面だけでなく防御面でも役に立ちます。WoWSでは全ての主砲を一方向にしか指向できません(たとえば1番砲塔を右舷、2番砲塔を左舷にとはできない)。つまり一方が撃たれている場合もう一方は”比較的”安全なのです。また、防御姿勢を強要される状態での撃ち合いは使える主砲に限りがあるため火力が下がります。

 

 

補足 ~クロスを取る効果が高い艦艇~

 

クロスを取ることに成功した場合被弾面積の増加によって主砲や魚雷のダメージ効率が上がると書きましたが、クロスを取ることで効果が最も高くなる場合はやはりAP弾でVPを貫通できた場合です。つまり戦艦や大型巡洋艦といったAP弾が強い艦艇が最も意識する必要があります。

 

特に戦艦はその長射程を生かしてクロスを取ることも可能な点を押さえておきましょう。

長距離クロス(イメージ図)

 

実戦 ~初期配置から自身の位置取りを決める~

 

クロスを取ることの重要性が分かったところで、次はそれをどう実行に移すかという話になります。

 

初期配置からどう動くかという観点で言えば2点です。つまり右翼/左翼に配置されたならばそのまま横に広く展開すること、また、中央に配置されたならば右翼/左翼の配置された味方を見つつクロスを取れるように動くことです。

 

右翼/左翼に配置された場合は特に難しく考える必要はありません。中央配置の味方がどのように動くにしろ横に広く展開するべきです。横に広く展開できているかどうかでクロスの取りやすさは変わってきますから、初期配置の優位を捨ててまで他方へ移動する必要性は薄いでしょう。

 

一方、中央に配置された場合は簡単にはいきません。先述のように右翼/左翼が横に広く展開してくれる場合は敵艦が来るであろう場所を予測してクロスを取れるように動く必要があり、逆に右翼/左翼の味方が中央に戻ってくるような動きの場合は代わりに横に展開する必要性が出てきます。

 

 

補足 ~外周に展開しろと言われる真意~

 

よく「とりあえず外周に展開しろ」と言われます。この言には多くのエッセンスが凝縮されており、それを理解せずにいることは非常にもったいないです。クロスを取ることにも深く関わっているため、ここで自分なりの解釈をお伝えできればと思います。

 

クロスを取る布石となる

先にも述べましたが、どれだけ横に広く展開できているかでクロスの取りやすさは変わります。つまりミニマップ上の1ライン/10ラインのセクターは撃ち合いにおいて非常に重要な位置であり、味方に放棄されると有利が取りづらく敵に奪取されると不利に陥ります。

 

自身の戦線が不利だった場合でも反対戦線から戻ってくる味方は内側の射線を担当することが多く、外側に位置取っておけばクロスを取ることに繋がることから、たとえ数的不利だったとしても外周に展開することが肝要です。

 

 

クロスを取られにくい

横に広く展開するほどクロスは取りやすくなるわけですが、マップという限られた範囲では横を取れる幅も当然限界があります。マップ端はクロスを取られる場合、2方向のうち一方を限定できることから防御姿勢を取りやすく被害を抑えやすいです。つまりマップ端は位置取りでの不利を被りにくいということになります。

 

 

中央は撃沈されやすい

横に広く展開されているとクロスを取られやすいわけですから、マップ中央は当然クロスを取られやすく不利な位置取りになりやすいです。中央からの射線と言うのも外周の射線を理解していないと有効に働くことが少ないです。

 

中央には島で敵からの射線を切れる場所があったり明確にあるポイントを潰す射線を用意できたりする位置もありますが、それを知っていて初めて有効になるということも少なくありません。つまり外周よりも危険性が高いわりにリターンが限定的でかつ難易度が高いわけです。

 

 

 

具体例

 

実際にどのように位置取りをしてクロスを取るのかを具体的にマップを見て確認していきましょう。

 

全てのマップでやると時間がいくらあっても足りないため、今回は一例としてマップ「河口」を取り上げます。

 

具体例 河口での初期展開

よくある初動の展開で狙うべき場所を赤枠とした場合、たとえば矢印の書いたとおりにクロスを取ることが出来ます。

 

1ライン・0ラインの部分へのクロスと3ライン・8ラインの部分へのクロスでは、1ライン・0ラインのクロスの方が角度が緩いことが分かるでしょうか。これが先に述べた”クロスを取られにくい”ということです。角度が緩いため2方向に対して防御姿勢を取りやすいです。

 

中央5-6ラインの戦艦は左右に射線を作りやすいと同時に、多方面から攻撃されやすい位置です。つまり左右のクロスの起点にこそなれますが反撃が厳しい位置ということです。狙われた際の撤退方法をあらかじめ考えておかなければ撃沈されかねないでしょう。

 

 

上記のような初動から、進軍/撤退時のクロスの作り方(戦線形成)の一例を書いたものが下記の画像です。

進軍/撤退時の一例

進軍時も撤退時もどこでクロスを取るのかというのを考えておくことが肝要です。クロスが取れない場合は単純な物量やエイム・火災運や散布界の機嫌などの勝負になり駆け引きを仕掛けられなくなります。

 

 

おわりに

 

クロスを取るというのはいわば勝ちパターンの1つであり、勝利の方程式とも言えるものです。この勝利の方程式を理解して実践することで勝利を手にしやすくなるかと思います。