びーびーの記録

主にWoWsについて、自分が書きたいことを書きます。

【WoWS】現状の潜水艦への所感(Ver.0.10.10)

同じCCのRaccoonさんに「役割分担しよう、君は潜水艦とイベントモードね」と言われた今日この頃です(もちろんネタです)。そんな一件はさておき、今回は潜水艦についての話題になります。

 

Ver.0.10.10になってから潜水艦に大きな性能調整が加えられました。そのあたりの変更についても解説しながら現状について書いていきたいと思います。

 

 

今回行われた変更


これまでも都度性能変更が行われておりましたが、今回の変更は非常に大きなものでした。主な変更は2つになります。

 

魚雷性能の変更と追加

従来の潜水艦魚雷はピンガーを命中させることで誘導を行うもので、ハイライトした状況によってダメージが増加する仕様(VP判定となる)でした。今回の調整でこの仕様は新たな魚雷を追加することで分離されました。ゲーム内では「音響誘導魚雷」「近接信管魚雷」の2種類で分類されます。

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公式からの魚雷性能の説明

音響誘導魚雷は従来の潜水艦が使用していた魚雷からダメージ増加効果を無くしたものとなっています。Ver.0.10.9にて艦種ごとに誘導が停止する距離が設定されておりましたが、今回で巡洋艦と駆逐艦に対する誘導停止距離が倍になりました。現在誘導できる距離は以下の通りです。なお、巡洋艦・駆逐艦・潜水艦については2回ハイライトすることで誘導停止距離を半減することが出来ます。

  • 航空母艦(1.2㎞)
  • 戦艦(2.1㎞)
  • 巡洋艦(1.44㎞→0.72㎞)
  • 駆逐艦(0.48㎞→0.24㎞)
  • 潜水艦(0.24㎞→0.12㎞)

 

近接信管魚雷はダメージ重視の魚雷となっております。こちらは垂直方向の誘導こそあるものの水平方向の誘導は出来ない仕様となっております(従来の物より誘導効果が限定的である)。こちらの魚雷は音響誘導魚雷とは異なり、ピンガーによって2回ハイライトすることでダメージ増加効果があります。注意点として、この魚雷はTier8以降で使用可能であることです。

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各艦艇の近接信管魚雷の性能

この調整で旧来の命中精度とダメージを両立していた誘導魚雷から、命中重視の音響誘導魚雷かダメージ重視の近接信管魚雷のどちらか一方を選択する必要が出てきました。

 

 

潜水艦のスポット能力弱体化

Ver.0.10.9までは潜望鏡深度からの発見距離ならびに作戦深度からの発見距離はほぼ航空発見距離と同値でした。Ver.0.10.10では作戦深度からの発見距離が大幅に低減することとなりました。具体的には、作戦深度からの発見距離はどの艦種でも一律2㎞と設定されました(この数値からスキルやアプグレの効果が適用されるため、隠蔽重視であると約1.6㎞となる)。

 

 

 

Ver.0.10.10になって実際の戦闘はどう変わったか

 

ここからは自分が今アップデートで使用してみての感想を書いていきたいと思います。

 

魚雷の変更によるダメージの低下

魚雷性能の変更によってダメージが出しづらくなりました。音響誘導魚雷からダメージ増加効果がなくなったことで平均ダメージは半減したと思います。

 

近接信管魚雷は使用場面が非常に限定的です。元々の魚雷威力こそ高いですが、ピンガーを撃つことで魚雷が来る方向を教えるものですから最大ダメージを狙うのは非常に難しいです。

 

この項目に関しては今まで誘導魚雷の使い勝手が良すぎただけで、近接信管魚雷の使い方を考えることで取り戻していける範囲だと思います。むしろ近接信管魚雷の方が以前の魚雷よりもダメージは大きいため、平均ダメージはともすれば上昇するかもしれません。

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9戦して平均ダメージ30,000程度は駆逐艦以下である

 

 

作戦深度からの発見距離の低減

地味に痛い調整です。この変更によって主にレーダー艦艇への対処が厳しくなりました。以前までは作戦深度上でレーダー艦艇を発見して一方的に処理という流れがありましたが、それが単独では不可能となりました。

 

この調整は本当にしんどく、たとえば裏取りして島裏のレーダー艦艇を狙う動きができません。潜望鏡からの発見距離<レーダー距離ですので発見されるリスクが高く、特にTier10のレーダー艦艇の多くが対潜爆撃機を所持していることから迂闊に水上へ顔を出せません。特に無線方向探知を持っていたケースは最悪で、バッテリー切れまで追いつめられる可能性もあります。

 

 

空母の増加

潜水艦の調整とは全く関係ありませんが、今アップデートよりソ連空母が正式実装となりました。その影響で現在空母とのマッチングが一時的に増えております。

 

従来から空母は潜水艦にとって駆逐艦と同じかそれ以上に相手をしたくない艦種であるため潜水艦をプレイするには時期が悪すぎる気がします。潜水艦の潜航速度の関係上、水上0mの状態で発見距離10㎞の艦載機を発見してから最大深度に潜って回避する動きは不可能であり、潜水艦側から能動的に回避するためには作戦深度にいることが必要となってきます。

 

何が言いたいかというと空母がいると潜水艦は非常に動きづらくなり、その脅威は半減するということです。潜水艦に乗っていると、潜水艦よりも空母の方が総合的に見てゲーム体験を損なっている気がします。

 

 

より求められる連携とそれが難しいランダム戦


今回のアップデートで潜水艦単艦による影響力はかなり抑え込まれたのではないかと感じます。依然として高い生存力(撃沈の難しさ)こそ残っておりますが、これ以上特徴を奪ってしまうと本当に産廃になってしまうのが難しいところです。

 

潜水艦単艦での影響力が下がったことで役割としては補助火力のようになってきました。駆逐艦のスポットや、巡洋艦や戦艦での戦線維持とダメージ交換等が行われている横からピンガーや魚雷でダメージや浸水機能停止を狙うイメージです。まず潜水艦がいて云々ではなくなったということですね。

 

以前にも書いたことがあるかもしれませんが、こういった伏兵・裏取りをするキャラが十全に機能するのは前線がしっかりしていることが前提です。つまり、前線の駆逐艦や巡洋艦がしっかりしていないと潜水艦の役割を果たすのが難しいということです。駆逐艦vs駆逐艦・巡洋艦vs巡洋艦という状況に誘導魚雷や近接魚雷は強力ですが、単独での行動はリスクと見合わない場合がほとんどです。

 

Tier10に限ってはまっすぐ潜航して裏取りなんて芸当も出来ますが、作戦深度での発見距離低減と誘導魚雷の火力低下で戦場をかき乱せる範囲はかなり狭まったと感じております。まっすぐ裏取りして敵艦艇を釣り出しても正面が負けることがあるのもなかなかに業が深いです。

 

上記のような状態ですから、潜水艦はしっかり連携を取っていかないとその性能を十全に発揮できません。ちなみに空母がいるとその連携すら封じられる可能性が高いです。

 

 

 

現在の潜水艦は何が強いのか


ここまで性能調整によって弱体化した潜水艦について書いてきましたが強い面も残っていますので紹介していこうと思います。

 

攻防一体の凶悪な消耗品”ハイドロフォン”

どの深度にいても一定距離の艦艇をミニマップに位置付けることができます。潜水艦は最大深度であれば発見されずにどこへでも行けますから、実質どの位置の艦艇でもミニマップ表示できることになります。また、ハイドロフォンの発見からピンガーでハイライトすることで数十秒間動きをミニマップ上に表示し続けることも可能です。もちろんそこから誘導魚雷を使用することも可能です。

 

対潜水艦でも非常に有効な消耗品であり、上手く味方と連携できれば1回のハイドロフォンで撃沈まで持っていくことも可能です。

 

 

ソナーピンガー乱れ撃ち

ピンガー発射にはペナルティがないためとにかく敵艦艇がいるであろう方向にピンガーを撃ち込むことが有効です。当たれば数十秒間動きをミニマップ上に表示し続けることが可能で、外してもデメリットはありません。強いて言えば潜水艦がいるという情報を渡してしまうことでしょうか。

 

 

無理やり発見

敵駆逐艦1隻に対して複数隻抑えられている状況で無理やり発見しに行けます。駆逐艦は対潜爆撃機を持たず爆雷圏外では潜水艦に発砲でしか対応できないことを利用し、無理やり駆逐艦の隠蔽を割ることで発砲を誘い、発砲ペナルティで味方艦隊に砲撃してもらうことが可能です。余談ですが発砲によって潜望鏡深度からの発見距離ならびに作戦深度からの発見距離は伸びません。

 

 

無線外し

裏取りをすることで敵の無線方向探知を狂わせることが可能です。前線の動きを悟らせづらくなることで、前線の奇襲成功確率を上げることが出来ます。

 

 

現状自分が気付いた範囲はこれくらいですが、クラン戦などのチーム戦ならともかく、ランダム戦では分艦隊以外では役に立たないものばかりかと思います。

 

 

おわりに

 

現在の性能では正直ソロで楽しめる性能とは言い難いです。分艦隊で駆逐艦や空母と組むと十全に機能するかと思います。

 

特筆して書かれておりませんが潜水艦はエコノミー関係(クレジット収支や経験値)も悪いため積極的に乗る理由が本当にありません。よっぽどスニーキングが好きなプレイヤーで、駆逐艦では満足できない人が乗る艦種といったところでしょうか。

 

 

とりあえず言えることは1つ、ソロ潜水艦はやめておけ。