KotSを見て「自分もこんな風に戦いたい!」と思ったとき、どうしてもネックになってくるのがタクティクス(戦術)の組み立てかと思います。
今回は実例も交えながら作り方をざっくり解説していきたいと思います。
タクティクスの作成をする前に
メンバーがどの艦艇を使えるのかを確認しておきましょう。いくら素晴らしいタクティクスを立てたとしても、艦艇を用意できなければ元も子もありません。
合わせて、タクティクス作成の土台を作りましょう。
タクティクスを作成する際に有用なツールはWoWS Tactics(https://wottactic.com/wows)からページに飛んで”Create new map room”より作成することが出来ます。
各機能については英語が読めなくても直観的に分かるような形になっているので使っていればおのずと理解できると思いますが、説明画像を添付しておきます。
マップ画像についてはある程度用意されておりますが、更新が入っていないマップもあるため各自で用意しましょう。私の方でもタイミングを見てマップ画像を配布しています(要望があれば追加します)。
実際にタクティクスを立ててみる
ここまで準備できたら後は話し合って作成するだけです。抑えるポイントはだいたい以下の通りです。
- どうやって勝つか(ポイント勝利か殲滅か)
- どの方面を重視するか
- 初動の展開から動きをどうするか
だいたいどのマップでも鉄板の動きがあるため、それを理解してから立て始めるとサクサク進みます。チーム戦が初めてでも、たとえば過去のKotSのビデオを見る等で対応できます。
といっても実際にどういう風に立てるのかって例がないと難しいと思うので、今回は実際にKotSで使用したタクティクスを公開致します。
実例 ホットスポット・トーナメント制圧戦・4エリア
このタクティクスは大まかに以下の通りです。
- ACDエリア確保を目指す
- 特にD方面を重視する
- Aは攻められたら可能な限り引く
矢印は、ナポリについては移動航路・クレムリンについては射線の通りを確認しております。
各々の艦艇採用理由について
オハイオ
米戦は押しも引きもそこそこ出来る万能艦艇のため採用。D方面が攻略できないほど敵が多い時(AB方面がスカスカの時)のためのプッシュも考えています。
射程アップグレード+観測機で9ラインの島越え射撃が可能なことも押さえておきたいです。
クレムリン
説明不要の強さ。空母がいなければとりあえずこの艦艇を使っておけばOKまであります。60㎜甲板も相まって非常に耐えますが継続的に撃たれ続けるのは厳しいので射線の切り方は考えておきましょう。
ナポリ
隠蔽が良くて煙幕が使えて魚雷も流せて一応プッシュも出来る艦艇。AB方面の外周を手堅く守り、敵がいなければ攻め込むことも考えられるので採用。特に隠蔽が良いため対面に駆逐艦がいなかった場合、強気にラインを上げられるのがポイントです。
モスクワ
レーダーが本体。スターリングラードより火災耐性が高く水中聴音が使えます。占領妨害はもちろん、プッシュ時の確認にも使えます。
ハウデン
空襲という名の横やりが非常に強力です。Dエリア内や対面に来る巡洋艦に空襲で圧力を掛けられるのが魅力です。APもクロス要因になれる程度には強いです。
島風
対面に隠蔽で有利が取れてかつ魚雷が長いので採用。煙幕を使わないためギアリングである必要性は薄いです。D外周のハウデンを他の船にする場合、ギアリングに変えて煙幕運用も良いと思います。
デアリング
無難オブ無難。Cエリアはレーダーを使われて撃たれることが多いため耐久力は多いに越したことはありません。修理班での粘り強さと水中聴音による魚雷事故回避でじっくり戦うことが出来ます。
ラグナル
砲力が高い巡洋艦のようなレーダー搭載駆逐艦。駆逐艦同士のエリア踏み合いの際に助太刀するのが主な役割。単発の発火率が高いため火災で攻める際には強いです。
中盤以降の動きは状況次第
相手の編成にもよりますが初動の変更が入ることはほとんどありません。ですが中盤以降は相手がどのような対応をしてくるかで都度都度求められる対応が変わってきます。
ここに関しては経験がモノを言うっていうやつで、状況認識や判断力が問われます。その場での対応が難しい場合はある程度対応方法を絞ってもよし、可能ならその場その場で考えてもよしといった感じですので、チームに合わせて対応方法を考えておきましょう。ちなみに[JC]では中盤以降はその場で対応しています。
相手から学ぶことも1つの手段
上記のような例を出しましたが、完成度の高いタクティクスを立てることは非常に難しいです。何回も繰り返すことで無駄が削がれ極まっていくものかと思います。
なのでまずは相手が使用しているタクティクスを研究する、というのも1つの手段と言えます。自分たちが勝つことが出来たチームのタクティクスは何がしたかったのか・何がいけなかったのか、もしくは、自分たちが負けてしまったチームのタクティクスはどこが素晴らしかったのか・弱点はどこにあるのかなど、掘り下げることでよりタクティクスへの理解が深まっていくと思います。
とにかく作る、そして試す
タクティクスは頭の中だけで考えず、とにかくマップに書き出してみましょう。考えがまとまりやすくなります。また、作って満足せずに、是非実際に試してみてタクティクスの精度を確認しましょう。
現在の予定では11/17㈬からTier10クラン戦シーズンが始まります。この機会を逃さず、是非今からタクティクスについて考えてほしいと思います。
おわりに
ランダム戦では考えることもなかったあんな戦術やこんな戦術が可能なのがクラン戦やチーム戦です。過去にはハバロフスク偏重やクレベール偏重、スターリングラード偏重と言ったオモシロ編成が結果を出したこともありました。
あなただけのタクティクスを完成させてみませんか?