主にイギリス駆逐艦が使用するショートバースト煙幕は持続時間が短い代わりに使用回数が多くなっている消耗品です。局所的に隠蔽に入りたい場合や煙幕射撃をしたい場面で重宝します。
そんな便利な消耗品ですが、もったいない使い方をしている場面がランク戦で見られたため反面教師として共有しておこうと思いました。
誤解が無いよう最初にことわっておきますが、当方には相手を貶める意図・いわゆる”晒し”の意図はありません。ご了承ください。
参考リプレイ
とあるランク戦での1コマです。状況としてはこちらが有利です。相手のデアリングのやられ方に注意して見てください。
何がいけなかったのか
たったひとつ、敵艦に艦首を向けた状態で煙幕を使い煙幕に入ろうとしたことです。
最初の煙幕の場面
占領を優先した結果こちらの疾風と鉢合わせしたため急いで煙幕に入って占領をしようという動きが見られます。
煙幕は艦尾側から展張されるため速度を一定まで落とさなければ煙幕内に入ることはできません。特にイギリス駆逐艦は減速が鈍い部類ですので無防備な状態になりやすいです。また、煙幕の展張時間が短い関係上、増速からの奥転舵による離脱が難しいため後進での対応になってしまいます。さらに今回の場合は占領エリアぎりぎりであるため動ける範囲がかなり限られています。これではたとえ煙幕内に入り隠蔽状態になったとしても適当に撃ち込まれてダメージを貰いかつ防衛されることは必然でしょう。
2度目の煙幕の場面
こちらのサンダラーからの視界が通っていたため煙幕射撃を敢行することが出来ました。デアリングもそれに気づいて煙幕を使ったものと推察されますが、回避の際に前進を入れてしまったため煙幕に入ることが出来ませんでした。
イギリス駆逐艦全体に言えますが、加速が非常に良く減速が遅いため煙幕展張開始から少しでも全速を出してしまうと煙幕内に入ることはできません。動画ではのそのそ後進で戻ろうとしたところを撃ち込まれ最終的に撃沈されました。
どうすればよかったか
今回の場面ではどちらも奥転舵しながらの煙幕で十分でした。1度目に関しては緊急性の高い占領ではなかったため煙幕で視界を切って仕切り直すべきだったと思います。クレムリンの射線の通り具合を見てから再占領でも遅くなかったはずです。2度目に関しては完全なミスですので指摘するだけ野暮かと思います。
おすすめな使い方
上から見た時に逆ハート形になるよう煙幕を展張しましょう。
イギリス駆逐艦煙幕は10秒展張で3つ程度の円が作られます。それが自分からみて逆ハート形(つまり奥転舵しながら)になるよう展張することを心がけましょう。
回避がしやすく状況によっては煙幕射撃が可能です。煙幕を使用する際は敵を遮るように使うことを他の駆逐艦以上に心がけるようにしましょう。
他の駆逐艦でも悪手
相互発見からの減速煙幕は欠点の多い使い方です。基本的に煙幕は奥転舵しながら使うのが効果的ですのでしっかりと身に付けましょう。