Part1からの続きとなっております。Part1ではTier7以下の艦艇について解説のほか、石炭の入手方法等も書いておりますのでそちらも合わせてご覧ください。
それではさっそく書いていきたいと思います。
- 石炭で獲得できる艦艇
- Tier9 Pommern(228,000石炭)
- Tier9 Z-44(228,000石炭)
- Tier9 Marco Polo(228,000石炭)
- Tier9 Carnot(228,000石炭)
- Tier9 Tulsa(228,000石炭)
- Tier9 Kearsarge(228,000石炭)
- Tier9 Neustrashimy(296,000石炭)
- Tier10 Forrest Sherman(232,000石炭)
- Tier10 Marceau(236,000石炭)
- Tier10 Salem(240,000石炭)
- Tier10 Moskva(244,000石炭)
- Tier10 吉野(248,000石炭)
- Tier10 Napoli(252,000石炭)
- Tier10 Max Immelmann(264,000石炭)
- おわりに
石炭で獲得できる艦艇
Tier9 Pommern(228,000石炭)
魚雷を持っているドイツ戦艦。ランク戦や大会などの競技性の高い場面で活躍している艦艇です。
ツリー艦のFDGとは魚雷発射管の有無だけでなく、主砲や消耗品が異なります。
- FDGが406㎜8門に対しポンメルンは380㎜12門
- 主砲の装填時間や精度はFDGの方が良い
- ポンメルンは戦闘機を搭載できない
- 抗堪性や機動性に若干の違い
ランダム戦では主砲の口径が大きくかつ性能が良いFDGに分があります。反面、ポンメルンは接近戦で魚雷を使用することが出来る点に強みを見出すことが出来ます。
双方ともに接近戦でVPを抜かれないため防御面は同じですが、攻撃面では魚雷以外ポンメルンはFDGに敵わないため、ポンメルンは万人受け出来る性能とは言えません。魚雷による接近戦の強み以外はFDGで良いため、無理に交換する必要はないと思います。
Tier9 Z-44(228,000石炭)
魚雷を強めた結果ドイツ駆逐艦の特徴を失った駆逐艦です。
ツリー艦のZ-46との違いは多く、運用自体が異なる場合があります。具体的に上げれば
- 主砲の門数がZ-46は連装砲2基6門に対しZ-44は単装砲5基5門
- 魚雷の性能が大きく異なる。Z-46は射程10㎞4連装2基8門に対しZ-44は射程12㎞5連装2基10門
- 若干の機動性の違い
- 最良隠蔽値がZ-46は5.9㎞に対しZ-44は6.1㎞バフによって5.9㎞になりました
- Z-46は5㎞ソナーを搭載しているがZ-44はソナーを搭載できない
Z-46もZ-44も魚雷が主体となる艦艇ではありますが、Z-44は勝負の手札が少ないです。Z-46はソナーがあるため魚雷の警戒や艦艇の発見なども出来ますがZ-44はそれが出来ません。逆に言えば、それらの行動がとれない場合はZ-44の方に分があると言えます。
隠蔽6.1㎞が若干厳しいですが魚雷性能はピカイチですのでZ-44も活躍出来る場面は多いと思います。ドイツ駆逐艦でソナーを有効活用できることが少ない方、もしくはソナーを意識しすぎて沈みやすい方などにはZ-44をお勧めします。
Tier9 Marco Polo(228,000石炭)
最近実装されたイタリア戦艦になります。
ツリーのレパントとの違いを具体的に見てみると、
- 主砲が違う。レパントは380㎜4連装3基12門に対しマルコポーロは406㎜3連装3基9門
- 主砲の精度はマルコポーロの方が少し良い
- 若干の機動性の違い
- マルコポーロは排気煙幕を搭載できない
マルコポーロはツリー艦艇と違って排気煙幕が使えないため、煙幕を前提としたプッシュや奇襲などはできません。そのかわりに主砲口径が大きく精度の良い砲を使用できます。
SAPはAPと同じで強制貫通厚が設定されており、口径が大きい方がSAPのダメージが入りやすくなっております。その点をどう評価するかがこの艦艇を使うかどうかのポイントになります。
SAPはAPと違ってVPを抜くことはできませんが、貫通弾で安定したダメージを出すことが出来る優秀な兵装です。APなら全貫通で低ダメージのところSAPなら貫通弾で大ダメージなんてこともあります。マルコポーロは同Tier帯の巡洋艦に対してSAPが通りますがレパントは相手を選びます。この点がマルコポーロの強みになるかと思います。
イタリア戦艦全体にも言えますが、装甲配置や貫通厚などゲームの仕様に対してある程度理解が無ければ正しく活躍させることが難しい艦艇のため交換することはあまりおすすめしません。
Tier9 Carnot(228,000石炭)
フランスの大型巡洋艦になります。フランスらしい強力なエンジンブーストによって高機動力を備えているのが特徴です。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
Tier9 Tulsa(228,000石炭)
Ver0.10.10にて新規追加されたアメリカ重巡洋艦です。ボルチモア級の改良型であるオレゴン・シティ級であることから、性能はTier8ツリー艦のボルチモアに非常に近いです。
Tier9ツリー艦のバッファローとの違う点は以下の通りです。
- 主砲の門数や大きな違いがある。3連装4基12門を約10秒の間隔で発砲できるバッファローに対し、タルサは連装3基6門を約5秒間隔で投射可能。
- 素の射程も若干異なる。バッファローが15.6㎞に対しタルサは14.9㎞。
- レーダーの射程が短い。アメリカ重巡洋艦は10㎞の基準があるがタルサは9㎞。
- レーダーとの交換で観測機や戦闘機を使用することが出来ない。
- 隠蔽が異なる。バッファローは最良10.7㎞に対しタルサは最良9.5㎞。
巷では「デモインの主砲がTier9で使える」と言われることもありますが、門数が少ないこともあって思うほどのダメージは出せません。レーダー射程が9㎞なこともありデモインと同じ立ち回りで通用するほど簡単な艦艇ではないことに注意が必要です。
重巡ではありますが重巡の中では低いHPと良好な隠蔽を考えるに、立ち回りとしては軽巡のような戦い方が求められる艦艇です。
以上から、Tier9デモインとして捉えるには非常に難しく、どちらかというとクリーブランドやシアトルのような軽巡を使うのが好きな方におすすめできる艦艇です。米重巡特有の跳弾優遇APが使えることから、隠蔽を使って敵艦艇の側面に叩き込むなど、シアトルとの差別化も出来ます。
総じて使い勝手は悪くありませんが決定打を出せるほどの強力さが無い点が気になるところです。そういう意味では優先的に交換するほどではありません。
Tier9 Kearsarge(228,000石炭)
第2世代のハイブリッド艦艇と言うべきでしょうか。伊勢や利根は雷撃機を使用できましたが、こちらは攻撃機(ロケット)を使用することが可能です。
ハイブリッド艦艇は他艦艇と性能を比較するにはあまりに異質であり、艦種も戦艦であっても立ち回りは独特と個性溢れる艦艇となっております。
主な特徴は以下の通りです。
- 攻撃機を使用できる。艦載機はTier10ミッドウェイが使用するものと同じであり、使用する弾薬がタイニーティムであることから巡洋艦や戦艦へのダメージが出しやすい。
- 主砲は3連装4基12門と斉射火力は十分だが弾道が悪く、ツリーTier8戦艦ノースカロライナと同じである。また、装填時間が素で36秒と長めである。
- 対空火力は米戦艦の中では控えめな継続ダメージであるが長距離でのダメージに優れ、爆発数に関しては10個と破格の数である(5インチ両用砲の数が多い)
- 機関出力についてゲーム内トップの30万馬力を誇る。アップグレード”推力改良1”と合わせることで戦艦の中でも随一の加速力を発揮することが可能。
- ハイブリッド艦艇の宿命か戦闘機や着弾観測機を使用することが出来ない。
- アメリカ戦艦第1ツリーの修理班優遇は無い。
使用感としては唯一のものとなっており非常に個性的な艦艇となっております。艦載機を使用することで連続火災を狙うもよし、艦載機の攻撃を回避させた後で側面にAP弾を叩きこむもよしと幅が広い艦艇です。普段戦艦を使用していて感じる「視界(スポット)がない」という事態を自力で回避できるのも良い点です。
艦載機に目がいきがちですが本体性能も良く、特に加速力と速力に関しては優秀な部類となります。前方への全門斉射角が若干悪いのでそこは注意が必要です。
良い点ばかり話していますが扱いは非常に難しい艦艇であり、特に艦載機を使用するタイミングが難しいです。艦載機を使用している間は主砲での火力もなくなり、かつ本体の操作は無防備になるため危険が伴います。本来VPダメージを狙えた場面を逃し、艦載機を使っている間に撃沈されたなんてことも大いに考えられることから、一概に強い艦艇とは言えません。
しかしながら適切に扱えた時の強さは一級品であり、また艦艇性能としても唯一無二の性能で独特な戦闘体験を与えてくれることから積極的に交換をおすすめ出来る艦艇です。
Tier9 Neustrashimy(296,000石炭)
元々は鋼鉄で交換できる艦艇でしたが、最近になって石炭で交換できるようになりました。その関係から、通常よりも要求石炭量が多くなっています。
ソ連駆逐艦の中では珍しい雷撃主体の駆逐艦になります。ネウストラシムイに関しては以前に記事を書きましたのでそちらをご覧ください。
Tier10 Forrest Sherman(232,000石炭)
Ver.0.11.1にて追加された米駆となります。主砲にSAPを搭載し、かつ水中聴音が使える非常に尖った艦艇です。
詳細は下記記事を参照ください。
Tier10 Marceau(236,000石炭)
KotSなどの大会やランク戦といった競技シーンで大活躍している艦艇です。
ツリー艦艇のクレベールよりも攻撃的な性能となっております。具体的な違いは、
- 主砲口径がクレベール139㎜に対しマルソー127㎜
- 魚雷の射程がクレベール8㎞に対しマルソー9㎞
- 魚雷の最大ダメージに若干の違い
- クレベールは主砲装填ブースターを搭載し、マルソーは防御砲火を搭載する
- 最良隠蔽値がクレベール7.8㎞に対しマルソー7㎞
クレベールよりも奇襲性に特化した駆逐艦になります。主砲火力も、クレベールの装填ブースター時には敵いませんが基本的にはマルソーに分があります。弾道弾速についてはクレベールの方が良好なため中距離以遠の撃ち合いではクレベールに分があり、しっかりとした差別化がされております。
中距離での撃ち合いに強く接近戦用の高速魚雷を兼ね備えたクレベールに対し、より駆逐艦との接近戦に強く、弾道を生かした島裏射撃や隠蔽雷撃の強みを持ったマルソーといった感じでしょうか。
既にフランス駆逐艦を使ったことがあって好感触を持っている方には是非とも交換をおすすめしたい艦艇です。
Tier10 Salem(240,000石炭)
石炭艦艇初実装の艦艇になります。
ツリー艦艇のデモインとは消耗品で差別化がされております。具体的には、
- レーダーの射程の違い。デモイン10㎞セーラム8.5㎞
- デモインは水中聴音と対空防御放火の択一。セーラムは水中聴音とレーダーの択一。
- デモインは通常修理班のところ、セーラムは特殊修理班
重巡洋艦で水中聴音と対空防御砲火を両立できる点は非常に珍しい性能でした(過去形)。今ではオランダ巡洋艦が同じ構成で搭載しております。
レーダーを使用する場合はデモインの下位互換になるため、セーラムを使うのであれば水中聴音を使うべきでしょう。
セーラムの搭載する特殊修理班は、通常と違って1秒あたりに回復できる値が高いです。それに従って総回復量も増えているため火災や浸水のダメージに強くなっております。これはHE主体の巡洋艦にも撃ち勝てることを意味しており、たとえばゴライアスにも撃ち勝てる性能ということを意味します。
ランダム戦では残念ながら10㎞レーダーを使用できるデモインの方が使い勝手が良いため、無理に交換する必要はないと思います。
Tier10 Moskva(244,000石炭)
元ツリー艦艇です。ソ連重巡洋艦ツリー追加時に整理され、リソース艦艇となりました。そういった経緯から、リソース艦艇ながら固有アップグレードが実装されている珍しい艦艇ともなっています。
ツリーのペトロと比べて具体的な違いは、
- 主砲の性能・趣向が大きく異なる。APでの一撃を狙うペトロと継続的にダメージを稼ぐモスクワ。
- ペトロよりもモスクワは船体が大きく海面状に出ている。
- 対空火力はペトロの方が高い。
- 最良隠蔽値はペトロ12.3㎞に対しモスクワは14.1㎞。
- レーダー動作時間がペトロ15秒に対しモスクワ30秒。
ペトロはどのリージョンでも強いと言われている艦艇ですが、モスクワが弱いという訳ではないことは断っておく必要があると思います。たしかにペトロは強いですが、一番の強みはその沈みにくさにあります。モスクワはペトロ程ではありませんが、優秀な装甲配置から戦艦のAPを弾き得る装甲厚をしております。
また、互いに弾道弾速が非常に良好ですが、モスクワは特に中遠距離からHEを投射する性能はかなり高いです。ペトロは遠距離になるほど散布界が悪くなりますがモスクワは普通ですので、遠距離での命中精度ではモスクワに軍配が上がるでしょう。
隠蔽を使った前線維持はペトロに分はありますが、レーダー動作時間がモスクワの方が長いため敵駆逐艦にダメージを与えやすいのはモスクワになります。
ペトロの方が痛打を貰いづらく競技シーンではペトロの方が活躍することも多いですが、ランダム戦ではモスクワの火力が活きる場面も多いため交換することをおすすめします。
Tier10 吉野(248,000石炭)
日本の大型巡洋艦になります。基本スペックはTier9吾妻の調整版といった感じです。
ツリー艦の蔵王とはまったく方向性が違います。具体的に上げれば、
- 隠蔽状態の中距離から一撃を放つ蔵王と遠距離から継続的に火力を出し続ける吉野
- 魚雷の射程は蔵王12kmに対し吉野20㎞
- 対空火力は吉野の方が高い。
- 最良隠蔽値は蔵王9.9㎞に対し吉野11.9㎞
外周に回って火力を出す巡洋艦は多くいますが、吉野のみ島風の搭載する20㎞魚雷を使うことが出来ます。また、主砲口径が310㎜のため50㎜装甲を貫通出来るHE弾を使用できることも強みとなります。
多くの大型巡洋艦はその口径からAP弾を使用しがちですが、吉野はHEが主体となる艦艇です。もちろんAP貫通力も高いためHEしか使えないという訳ではありません。非常に使い勝手の良い艦艇かと思います。
隠蔽こそ良いものの船体が大きいため被弾しやすく、ヘイト管理を正しく学べる良い艦艇のように思えます。大型巡洋艦で生き延びれるように練習するには良い艦艇かと思いますし、遠距離での精度も悪くないためおすすめです。ただし吉野よりも強力な艦艇が多いためその度合いは低めです。
Tier10 Napoli(252,000石炭)
別途記事を作成中です。
→記事を作成致しました。KotSなどでも使われた折り紙付きの艦艇です。是非その清野を理解してから交換してください。
Tier10 Max Immelmann(264,000石炭)
初の石炭で交換できる空母になります。
ドイツ空母ツリーとしての特徴をほとんど持ち合わせていないため、新しい空母という考えで向き合うと上手くいくと思います。
艦艇の特徴としては
- 攻撃機(ロケット)を搭載していない
- 爆撃機に反跳爆弾を搭載している
- 雷撃機は1度に4本投下できる
- 艦載機のスピードが速い
攻撃機の調整で、攻撃にディレイが入るようになってから評価が上がってきている空母になります。現在の仕様では攻撃機でまともに駆逐艦へダメージを出しにくい状態ですが、反跳爆撃は駆逐艦に当たれば1発3,000ほど入るため、米空母の急降下爆撃機の次に有効な攻撃手段であると言えます。
また、艦載機のスピードが速いため状況に合わせて素早く対応しやすいという点も評価できると思います。艦載機の準備時間が短いのも良い点。総じて空母プレイヤーであれば一度は触ってほしいです。(交換をおすすめします)
おわりに
2日連続で石炭で交換できる艦艇について紹介してきました。非常にユニークな艦艇が揃っていますので是非石炭を貯めて交換し、プレイしてほしいなと思います。
この記事が艦艇選びの際の一助になれば幸いです。