初手空母狙いは有効かどうかという議題。
高Tierになればなるほど対空火力が上がっていくためなかなか攻撃が通しづらいです。そのため、初動は偵察や占領妨害等に務めるのが一般的かと思います。しかしこの行為はいわゆる”遅延”であって、稼いだ時間で味方艦艇が上手く動いてくれないとあまり意味をなさないのでは、と疑問に思うことがあります。であれば、初動から有効な火力を出すことができる艦艇は何だ?……と考えると空母に行き着いたという話。
今回の話は主にTier8以上を想定しております。あらかじめご了承ください。
結論
場合によりけり
きっぱり割り切ることはできませんでした、残念。
最初に空母を沈めることのメリットとデメリット
メリット
空母は後半になるほど影響力を発揮する艦種かと思います。対空火器の損耗や艦艇数の減少など、空母にとってやりやすいフィールドが整い始めるからです。つまり、後半になればなるほど重要性が増す艦種であると言い換えることが出来ます。
試合序盤で空母を沈めるということは、試合後半で最大の障害になる可能性が高いものをあらかじめ取り除くということになります。非常に合理的である言えるのではないでしょうか。
デメリット
敵前線への影響力が著しく下がります。最後方の空母を狙うのですから当然ではありますが。また、航続距離の関係から1回ごとの攻撃の間隔が長くなってしまいます。言い換えれば、ダメージレートが低下します。
考えられる最悪な流れは、空母を攻撃している間に味方の前線がスポット地獄に苛まれて撤退→包囲されるという可能性かと思います。
また、前提で「初動は攻撃を通せない」としていますが、それは各艦艇が空母に対して警戒した動きを取った場合であって、そうでない場合はその限りではないということも念頭に置いておきましょう。
狙うか狙わないかの見極め
最重要判断。狙うからには絶対に成功させなければならないわけですが、上手く対応されると沈めることが非常に困難になります。ですので、相手がどの程度のレベルかを見極めることが大切です。
私見ですが基準はこんな感じです。
- 2回以上攻撃されてから動く→やれる
- 後進でマップ端まで動いてる→6割くらいやれる
- 1度攻撃されたら後進しつつ戦闘機をたくさん置いてくる→置き方次第だがやれる
- 1度攻撃されたらマップ端まで逃げる→やれないことはないが……
- 最初から移動している→無理(警戒されている)
上記に挙げたものはあくまで敵空母の対応のみの判断になります。これ以外にも、空母まで艦載機を通すルートが確保できるかどうかや味方戦艦の援護射撃の有無などが要素として加わってきます。時間の目安としてはだいたい8~10分程度で沈められれば良いと思います。判断の参考にしてください。
適性のある空母
色々試しましたが、ドイツ空母が最も安定しておりました。Tier8はパーセヴァル、TIer10はリヒトフォーヘンですね。それぞれAP爆弾とAPロケットがVPに刺さりやすく大ダメージを出しやすいです。また、艦載機のスピードが速いため長距離になっても時間がかかりにくいという点も評価できます。
空母を狙う上で押さえておくべきこと
主に3つです
- スポーン位置の把握
- 艦載機を通すルートの構築
- 戦闘機のスピード把握
スポーン位置の把握
マップごとに異なるためしっかり覚える必要があります。敵艦載機が出てくる位置からおおよそ絞れるため覚えていれば場所の把握が簡単になります。
一例としてホットスポットを挙げさせて頂きます。ホットスポットは主に3ヶ所のいずれかにスポーンします。敵味方の配置は対面になることもあれば対角線配置になることもあるので決めつけは控えるべきでしょう。
艦載機を通すルートの構築
敵空母まで艦載機を持っていくまで他艦艇に撃墜されないよう、安全なルートを構築する必要があります。1番多いのは左右いずれかの外周から大回りして通す方法ですが、敵艦艇の配置次第では真ん中から通すことも出来ます。
だいたいの敵艦艇の動き、また、敵空母の動き次第で最適なルート構築を目指しましょう。ホットスポットで例を挙げてみれば、セクターCD23やセクターCD89は艦艇が集まりやすいポイントですのでそこを回避した中央ラインから通すことが考えられます。
戦闘機のスピード把握
敵空母を攻撃している際、必ず戦闘機で妨害されるわけですが、戦闘機のスピードが遅ければ反応しても撃墜されないことがあります。戦闘機のスピードは国家ごとにある程度決められております。結論から言えば、ドイツ空母の艦載機であればアメリカの戦闘機は振り切れず日本はブースト中ギリギリ、イギリスとドイツはブーストで振り切ることが可能です。非常に大切なことなので覚えておきましょう。
実際にやって分かったこと
空母は空母に攻撃されると”仕返し”をしてくる
空母で空母を攻撃すると次の敵艦載機が高確率で攻撃し返してきます。状況に関係なく、殴られたら殴り返すのが当たり前のように飛んできます。体感7割強。
気が付くとお互いに空母撃沈を狙った激しい攻防が展開されることもあります。先制攻撃を仕掛けている分有利なのでだいたい勝てます。
想像以上にこういう展開が起こることがある
思ったより味方が不利にならない?
敵艦艇のHPを削りすぎたりスポットを取りすぎたりすると撃つことに集中して味方が前に出すぎて撃沈される……なんて展開が減る分、控えめに動くようになって結果空母対策も出来るという良い流れになることがあったりします。
さいごに
昨今のロケットナーフによって駆逐艦が狙われる展開が大きく減ったと感じます。また、駆逐艦を空母で沈めきることが難しくなりました。これは前半に空母で駆逐艦が沈められて後半視界不利といった展開が少なくなったとも言えます。
今の状況なら空母狙いもやりやすいかも?
もちろん地雷運用ですので試す際は決意をキメて覚悟の準備をしてから実行しましょう。少なくとも味方からの罵詈雑言に耐えられる程度の心構えくらいは必要です。
当初は割とイケるかなどと思っていましたがネタの域を出ませんでした。空母に行き詰ったら気晴らし程度に試してみてください。