Ver.0.10.0にて艦長スキルが刷新され、各艦種ごとに色の付いたスキルが増えました。とりわけ空母においては、消耗品「哨戒戦闘機」のスキルが増え、制空能力の向上を目的としたスキル振りも出来るようになりました。
今回は、戦闘機に関するスキルの説明とその運用方法について書いていきたいと思います。
スキルの説明とその所感
索敵掃討
戦闘機のアクション半径を拡大します。アクション半径は以下の部分で確認できます。
制空する上でアクション半径は広ければ広いほど良いため必須のスキルと言って良いでしょう。
偵察隊リーダー
戦闘機の使用回数を増やします。各機体の使用回数が増えるため、実質使用回数は+3回となります(インドミタブルとF.D.Rは+2回)。
空母の重要な役割であるスポットにも戦闘機を使う関係上、防空に回す戦闘機が無い……という事態を避けられるようになります。相手と戦闘機をぶつけあったとしても、増やした分だけスポットや防空を行うことが出来ます。
制空するなら当然必須スキルでしょう。
迎撃機
「哨戒戦闘機」を「迎撃機」に換装し、哨戒半径を+10%します。迎撃機の特性が色々書いてありますが、要は①戦闘機のスポット能力を剥奪し ②戦闘機同士で食い合わなくなるということです。無敵と書いてありますが、「迎撃機」が一方的に落として存続するとかいうわけではありません。
評価が非常に難しいスキルとなります。
WoWSとしては珍しく、アクション半径拡大の計算が乗算される(レーダー動作時間とかは合計値だったりするので)ためかなり広くなります。スキル「索敵掃討」と合わせて取得した場合、Tier10迎撃機のアクション半径は4.24㎞となり、狭めのマップなら2*2四方の内接円くらいになります。
一方で、今まで可能であった戦闘機によるスポットが出来なくなり、スポット能力が著しく低下します。例えば煙幕に隠れている駆逐艦を見張るための戦闘機や、戦艦を長時間スポットするための戦闘機などの使い方が出来なくなります。
さらに、敵戦闘機を撃墜できないため、一方的なスポットを許すことになってしまいます。
これらの特徴から、評価が非常に分かれることになります。特にスポットの問題は深刻で、空母の強みを捨てているとも考えられます。
個人的には、たとえ制空するとしても取得するべきではないと考えております。使いようはあると思いますが、汎用性が低いためおすすめ出来ません。
強化型反応速度
戦闘機が敵機を攻撃するまでの時間が早くなります。
通常、敵機が防衛エリアに侵入してから5秒経たないと攻撃を開始しないわけですが、このスキルを使うことで即時攻撃するようになります。つまり、戦闘機をすり抜けて攻撃される心配が無くなります。
到着時間についてはもともと6秒かかっていたため、+50%で9秒かかるようになります。呼び出して即時攻撃……みたいなことは出来ないということです。
最後に、動作時間-25%という重いデメリットが付いています。戦闘機は基本60秒のため、45秒になります。到着時間を差し引きすると実際の防衛時間は36秒と、かなり短くなります。
制空を行う上で非常に強力なスキルとなるため、是非取得したいスキルかと思います。デメリットは重いですが、アップグレードである程度打ち消すことが出来るため問題は無いと思います。
制空偏重型の運用
私が試していた運用をご紹介します。
準備① 空母を用意しよう
スキル「索敵掃討」・「偵察隊リーダー」・「強化型反応速度」の3つを取得する。
―――――これが無いと始まりません。
アップグレード スロット5は「飛行中隊消耗品改良」を装備する。
―――――「強化型反応速度」のデメリットを打ち消します。
エンタープライズ or Tier10空母を用意する。
―――――出来る限りアクション半径の確保をします。
準備② 空母の特性を押さえておこう
敵空母の何が得意で狙いそうな艦種は何なのかを押さえておきましょう。例えば日空なら雷撃機で戦艦狙いそう、英空なら攻撃機で駆逐艦狙いそうなど。
実戦① 戦闘機を置いてみよう ~予防設置篇~
味方が向かいそうなところに艦載機が飛んでこないよう、あらかじめ戦闘機を設置します。俗称”こっちくんなFT”。駆逐艦の占領支援とかで良く見るアレです。
実戦② 戦闘機を置いてみよう ~空域封鎖篇~
戦闘機を2つ以上並べることで敵機のルートを一時的に封鎖します。俗称”絶対防衛圏”。戦場の要たる艦艇を守ります。戦闘機の消耗が激しいので多用はできません。最後に残った空母が悪あがきで戦闘機出しまくるアレです。
実戦③ 戦闘機を置いてみよう ~未来予知篇~
敵が攻撃通してきそうな場所に予め戦闘機を設置します。ミニマップを見て、自分ならどこに攻撃を通すかを考えながら、相手がどうしたいかを考えることが必要です。攻撃しようと思ったらちょうどいいところに戦闘機が置いてあってイライラするアレです。
使用感
敵機が近づいてこなくなります。
スキル「強化反応速度」によって1回はひっかかります。が、大抵の場合2回目以降は大げさに回避してくるため、思ったより撃墜数は稼げません。敵艦載機を近づけさせないという目的は達成していますが、それが数字に表れることは殆ど無いといった感じです。
しかし、戦闘機で守れる箇所は多くても2ヶ所のため、それ以上に対空の薄い場所があると結局攻撃を通されてしまいます。特にランダム戦では各々が思い思いに動くため、なかなか難しいです。
(参考)迎撃機の運用について
広くなった防衛エリアを使った航空発見の拒否が出来るのではないでしょうか。例えば巡洋艦の右舷側を島で隠し、左舷側を迎撃機でカバーします。直径8.48㎞の円があれば、隠蔽特化の巡洋艦の航空発見距離をカバーできるため、一時的に空母の影響を完全シャットダウン出来たり……しないかなあ。
おわりに
今まで軽視されてきた制空をしっかりやってみたい方は是非試してみてください。もしかしたらハマるかもしれません。