現在、刷新されたランク戦(テストシーズン・パイロット期間)が開催中です。始まってから2週間が経ち、早い人は今週からゴールドリーグでランク1挑戦といったところだと思います。
さて、年末年始の休暇と重なっていたこれまでの2週間、おそらく多くの方がこの刷新されたランク戦をプレイしたはずです。というわけで今回はランク戦で使われていた艦艇とその勝率・使用率を分析し、最近の傾向を見ていきたいと思います。
※使用率は総戦闘数を100%として計算されています
ブロンズリーグ
所見
使用できる艦艇はTier8のみです。クリスマス前から始まったこのシーズン、ランク戦を待ち望んでいたプレイヤーのスタートダッシュと、少し落ち着いてからプレイされた方の2種類かと思います。
Tier8艦艇があるプレイヤーなら誰でも参加できるとは言え、開催後すぐに遊ぶプレイヤーであることから精力的にプレイしている方が多いと思います。
艦種別使用率とその勝率
駆逐艦
秋月・・・3.1%(52.26%)
陽炎・・・1.9%(46.1%)
朝潮&ライトニング・・・1.3%(54.28% & 53.2%)
日本駆逐艦が人気みたいです。ランク戦では隠蔽が特に重要視されているという表われでしょうか。空母が増えている現状を経てなお、駆逐艦の隠蔽は重要視されているようです。
そのなかでも秋月はこのTierでは非常に砲火力が高い駆逐艦としての採用でしょう。空母がいる前提であるならば視界の問題も気にならないため、安心して煙幕射撃が出来るということでしょうか。
勝率は陽炎以外は順調についてきている印象です(5割超えていれば星は増えるため)。
陽炎の低勝率は初心者が多いというだけでなく、隠蔽と魚雷だけでは厳しいということを表しているかもしれません(たとえば朝潮は超長射程魚雷、ライトニングはそこそこの砲火力とソナーを持っています)。
巡洋艦
愛宕・・・2.5%(54.59%)
マインツ・・・2.5%(54.17%)
ボルチモア・・・2.4%(51.71%)
クリーブランド・・・2.3%(51.18%)
プレミアム艦艇から2種類、そして米巡が人気みたいです。ちなみに愛宕は同艦艇扱いの愛宕B・ARPタカオ・ARPマヤを合わせると使用率は5.5%まで上昇します。
愛宕は最初期からいる人気艦艇なだけあってさすがの使用率です。高い隠蔽・高い砲雷撃性能・優秀な装甲&修理班と、非常に高レベルでまとまった巡洋艦はそういないでしょう。
マインツは比較的新しい方のプレミアム艦艇ですが、IFHEを必要としないHE貫通力と手数の多さからくる火力の高さが人気であると考えられます(ダメージ出せばセーブスター率も上がるため)。特殊スキル持ちのユニーク艦長と相性が良いのもポイントでしょうか。
米巡の2隻はレーダーや高対空で名高い艦艇であるため、チームの補助ポジションとしての活躍を目指したということでしょうか。性能の高いプレミアム艦艇が多いTierでツリー艦艇がここまで食い込んでることは環境に相当マッチしているという表われかもしれません。
戦艦
マサチューセッツ・・・8.3%(55.84%)
ビスマルク・・・4.5%(48.94%)
天城・・・3.6%(49.59%)
これが販売停止(予定)艦艇の実力です。
マサチューセッツBも加えると使用率は11.2%、絶対におかしい。
さらにすごいのは平均ダメージ、この使用率で与ダメ平均69,640でトップに君臨しています。
主砲・副砲・対空・装甲全ての面において高水準で、近中距離においては敵はありません。修理班の優遇による短いクールタイムであとちょっとの生存性も確保できます。戦艦で勝ちたければマサチューセッツを使おう。
そういう意味ではビスマルクはマサチューセッツの下位互換と言わざるを得ません。強いて挙げれば装填の短さ・貫通力の高い副砲・ソナーでしょうが、有効な場面が限定的であるため基本的にはマサチューセッツに軍配が上がります。
天城に関しては遠距離砲戦で分がありますが、前に出て戦うマサチューセッツに比べて引き気味な分、戦場への干渉力に差が出るものと思います。また、対空火力が残念な部分も勝てない大きな要因かも知れません。
空母
レキシントン・・・2.9%(52.07%)
翔鶴・・・2.2%(48.8%)
エンタープライズ・・・1.7%(58.89%)
Tier8空母は各艦艇個性があるのですが、ツリー艦の中ではパーセヴァルはAPロケットがまだ弱く、インプラカブルは爆撃機が弱いという点を考えるとこんなものかなと思いました。むしろ販売停止艦艇なのにエンタープライズ3位なのかって方が驚きです。
勝率に関しては特におかしなところは無いと思います。エンタープライズが強いのは以前からですが、現在進行形で販売停止艦艇であるやつに言及しても仕方がないので。あえて言うとすれば哨戒戦闘機の範囲が広すぎる。
シルバーリーグ
所見
使用できる艦艇はTier9とTier10。各チーム同じ比率で配分されるのでそこは安心してください。
ここで考えることはTier9艦艇をわざわざ出すメリットがあるかということ。
目的としては
①相手にTier9で弱いとされている艦艇を引く ②Tier10にはない強みを持った艦艇を出す ③Tier9なのにTier9以上の強さを持ったOverPowerな船を出す の3つと考えられます。もしかしたら ④育成 もあるかもしれません。
Tier9艦種別使用率とその勝率
駆逐艦
北風・・・7%(50.66%)
ジュトランド・・・2.8%(54.36%)
夕雲・・・2.5%(49.27%)
圧倒的北風の多さ。隠蔽ナーフこそされましたが、まだまだ大人気なようです。
Tier9駆逐艦は高水準な性能でまとまっている艦艇が多いですが、フタを開けてみれば隠蔽至上主義って感じです。また、それに合わせて砲火力も求められるって感じでしょうか。
勝率は、ジュトランドが高く見える程度で他はそこまでっで感じですね。ジュトランドも幾度となくナーフされた艦艇ですが、まだまだ現役で戦っているのを見ると、本当にポテンシャルが高い艦艇なんだと実感します。
巡洋艦
アラスカ・・・7.2%(54.33%)
それ以外・・・2%前後
これが販売停止(ry
Tier9巡洋艦はTier10に比べると見劣りするケースが大多数のため、あまり人気がありません。現に、ツリー艦艇のほとんどが使用率に差が出ませんでした。
強いですよね、アラスカ。跳弾優遇持ち主砲・堅牢な装甲・高い対空・レーダー……火災時間60秒くらいしか隙が無くて本当に強いと思います。
戦艦
ジョージア・・・9.2%(52.99%)
武蔵・・・7.9%(56.35%)
ジャンバール・・・4.6%(52.45%)
これが販(ry
分析の必要はありますでしょうか。1つだけ分かることは、もうこのTierのパワーバランスは取られていないということです。他の艦艇は、使用率はともかく、勝率は軒並み50%を下回っています。
ちなみにジャンバールBを合わせるとジャンバールの使用率は9%まで上昇します。再販で使用数が倍まで増えました。
Tier10
前回の刷新前ランク戦シーズンとほとんど変わらないため割愛。言ってしまえばスタペト大和サンダラーで話が終わります。一応各艦種TOP3は載せておきます。
駆逐艦
巡洋艦
戦艦
空母
配信アーカイブ
配信で喋ったのでこちらに置いておきます。
https://www.twitch.tv/videos/863178694
おわりに
こういう統計サイトを見ていると何が強くて何が弱いとされているかが客観的に分かっていいですね。これを読んでいる方には主観による判断の前に統計データをちゃんと見るようにしましょう。
おまけ
2021/01/05時点でのTier10艦種別ランキング
駆逐艦
巡洋艦
戦艦
空母